よこよこさんのBlog
i-MiEV(X)の運用を開始して4年が経過しました(データ編) 2018-06-10 01:12:07
2014年3月21日に納車された私のi-MiEV(アイミーブ)。
納車後無事に4年が経過し、走行距離も80,000kmを突破しました。
過去にブログでご紹介したこともありますが、トリップメーター、Canion、EvBatMon、
燃費マネージャー、関西電力の検針票、気象庁観測データを基にデータを月ごとにまとめています。
1つの区切りでもあるので得られたデータを私なりに集計したのでご紹介します。
※あくまで私の実績をまとめたもので全ての場合で同じ結果になるとは限りません。
1つの実例として参考にしてください。
ご紹介する数値は得られた数値を四則演算、平均などしたものです。
詳しい方には物足らない内容かもしれませんがご容赦ください。
もし計算方法など間違っているのでは?と思う部分があれば教えてください。
また、EVにお乗りでない方に取っては少し難しい内容かも知れません。
ちなみに3年経過時のまとめブログは、あちら と こちら にupしています。
まず私が購入した車両等を改めてご紹介します。
購入車両:2014年製 i-MiEV・Xタイプ ヒートポンプエアコン車です。
(家庭用エアコンと原理が同じヒートポンプエアコン車の方が電気温水式ヒーター車より省電力です)
2014年3月21日納車から2018年3月25日(関西電力の検針日)までの走行距離は81,293kmです。
月ごとの数値をまとめると、次のような値となりました。
-「月別走行距離」-(グラフをクリックすると大きくなります)
(H29年度)月平均走行距離:1,625km、(4年間の)月平均走行距離:1,690km
(H29年度)月最高走行距離:2,280km(1月)、2位:9月 2,242km、3位:5月 2,168km
(H29年度)月最低走行距離:1,115km(3月)
1月は富山&片山津温泉へのお出かけ等で距離が伸びました。
9月は能登半島一周にお出かけしたので距離が伸びました。
5月はEVOCカンファレンスでの往復で距離が伸びました。
今年度は最低でも1ヶ月1000km未満の月はありませんでした。
ご存じのようにバッテリーは気温によって容量が変わるうえに、
夏や冬は冷暖房を使うので、一充電走行距離は気温の影響を非常に受けます。
大阪の日平均気温の月平均値の過去4年分をグラフにしてみました。
-「大阪 日平均気温の月平均値」-(グラフをクリックすると大きくなります)
平成29年度の冬は平成に入ってから最も寒い冬だったそうで、グラフにも顕著に表れています。
また3月はソメイヨシノの開花が早かったように気温も高いのがグラフにも表れています。
-「電費」-(グラフをクリックすると大きくなります)
(H29年度)年間通算電費:10.71 km/kWh、(4年間の)通算電費:10.77 km/kWh
(H29年度)月平均電費 最低月 2月 9.41 km/kWh(2位: 1月 9.63 km/kWh)
(H29年度)月平均電費 最高月 6月 11.96 km/kWh(2位: 5月 11.78 km/kWh)
4年間のグラフを見返したのですが、年間平均が1年目よりもまだ良い状態です。
個人的には3月の伸びが大きく感じます。
フロアとドアに断熱材と保温シートを追加したのは、夏・冬とも効果的で、
特に冬は晴れていれば、昼間は暖房なしで割と快適に走れますから。
-「一充電走行距離」-(グラフをクリックすると大きくなります)
充電後の走行距離とメーターに表示される走行可能距離の合計で比較しています。
大阪の日平均気温の月平均値も合わせてグラフにしています。
年間通算:充電後走行距離:63.20km 残り走行可能距離:40.17km 左記2つの合計:103.37km
最高:充電後走行距離:50.76km 残り走行可能距離:60.39km 左記2つの合計:111.15km(3月)
最低:充電後走行距離:35.36km 残り走行可能距離:53.33km 左記2つの合計: 88.69km(2月)
(充電後走行距離と残り走行可能距離合計の最高月・最低月それぞれ同じ月の充電後走行距離と残り走行可能距離です)
昨年度と比べて平均距離は延び、充電後走行距離と残り走行可能距離の合計で再び3ケタになりました。
春・秋の冷暖房未使用時の伸びは以前よりも小さくなりましたが、
夏・冬の冷暖房使用時は昨年度よりも一充電走行距離は伸びました。
その影響か最高月と最低月の差が1年目と2年目は約34kmあったものが4年目は約22kmとだいぶん小さくなっています。
以前よりも温度による一充電走行距離の差は確実に小さくなっているのを実感しています。
グラフを見る限りでは、1月と2月以外はほぼ誤差範囲?と言えそうな雰囲気になってきました。
4年分を1つのグラフにまとめました。(グラフをクリックすると大きくなります)
また、リセットする時の電池残量(SOC)が必ずしも満充電の時だけではないので、
それぞれの月ごとにリセット時SOCの平均を集計すると下記になりました。(表をクリックすると大きくなります)
(H26年度)充電後走行+残り可能距離の平均:105.35km
(H27年度)充電後走行+残り可能距離の平均:105.00km
(H28年度)充電後走行+残り可能距離の平均: 97.41km
(H29年度)充電後走行+残り可能距離の平均:103.37km
(4年間の)充電後走行+残り可能距離の平均:102.78km
1年目一充電走行距離 105.3km → SOC100%換算値は120.30km
2年目一充電走行距離 105.0km → SOC100%換算値は126.50km
3年目一充電走行距離 97.41km → SOC100%換算値は120.90km
4年目一充電走行距離 103.3km → SOC100%換算値は122.42km
4年目のSOC100%換算値:122.42kmはカタログ値:172kmの71.17%に相当します。
また同様に2月と3月を比べて見ると、
3年目2月 84.09km → SOC100%換算値は103.86km
3年目3月 83.62km → SOC100%換算値は102.42km
4年目2月 88.69km → SOC100%換算値は107.35km(3年目比+3.36%)
4年目3月 111.15km → SOC100%換算値は126.91km(3年目比+23.9%)
平均気温が2月は昨年比-1.0℃で、電池の劣化も考慮すると断熱は明らかに効果ありと言えます。
一充電走行距離と電費を1つのグラフにしました。(グラフをクリックすると大きくなります)
一充電走行距離と充電前電池温度の平均を1つのグラフにしました。(グラフをクリックすると大きくなります)
関西電力検診日の累計走行距離と電池残存率をグラフにしてみました。(グラフをクリックすると大きくなります)
平均すると1ヶ月に約1600km走行して約0.1%の悪化です。
気温が暖かくなった5月に旧ソフトで補正を行った結果、1月に悪化したのと同じ2.5%改善しました。
5月の改善分を除くと平均で1ヶ月約0.3%の悪化です。
4年間で一定回数の容量測定を行っているので、新車からのデータを集計してみました。
(グラフをクリックすると大きくなります)
見たところそれなりの法則が見出せそうだったので、近似曲線で数式を表示させたところ
y=-0.0002x+101.52 と言う式が表示されました。
10万キロ、12万キロ、14万キロ、16万キロで計算してみたところ、
16万キロ時点で電池残存率:69.52% になる??と言う計算結果が出ました。
※冒頭にも書きましたが、改めてここでも書きます。
あくまで私の実績をまとめたもので全ての場合で同じ結果になるとは限りません。
1つの実例として参考にしてください。
-「移動費(自宅充電+三菱ベーシック+充電施設利用料)」-
(表とグラフはクリックすると大きくなり、見やすくなります)
この1年は平均で1か月約1,600km走りましたが、
月額基本料金(ベーシック)+充電器利用料の合計で約1,300円で、自宅充電分を加えても約2,000円です。
1km走るのに1.3円未満です。月々のガソリン価格から燃費に換算すると1年間平均で約140km/Lと言う低燃費です。
-「電動車両サポート・プラン比較」-(表をクリックすると大きくなります)
個人ユーザーではベーシックとプレミアムの2つのプランがあるのですが、どちらが得か解りにくいですよね。
あくまで私の実績をまとめたものですが、自宅充電やショッピングモールがメインなこともあり
全ての月で基本料金と充電器利用料の合計額でベーシックの方が安く、電動車両サポートを1回も使わない月もありました。
ただ6月から電動車両サポートのプランをベーシックからプレミアムへ変更します。
変更した理由はメールやメッセージでお問い合わせください。
-「移動費の差額集計」-(表をクリックすると大きくなります)
私がi-MiEVを購入したのは、ファーストカーであるシャリオの延命策と言う部分もあります。
同じ距離をシャリオで走った場合と言う条件で、燃料費、オイル交換、オイルエレメント交換の3つの差額から計算しました。
前提条件、金額、計算方法などは表に記載しているのでご覧ください。
3年間の累計でシャリオで走るよりも「842,932円」安い結果+今年度の差額「277,688円」=「1,120,620円」となりました。
この金額は私が購入した時のi-MiEV車両価格の約54.66%に相当します。
4年間の傾向だと、あと4年(合計8年)乗れば、i-MiEVとシャリオの3つの差額でi-MiEVの購入時車両価格は回収できる??
ちなみに i-MiEVと軽ガソリン車(NA)の差額も集計しています。
前提条件、金額、計算方法などは表に記載しているのでご覧ください。
4年間で走った約81,000kmの差額累計で「515,685円」となりました。
i-MiEVと軽ガソリン車(NA)の差額を70万円とすると約73.67%に相当します。
差額が70万円なら回収するのに11万キロ以上走らないと回収できません。
と書く以前に現状ではi-MiEVに関して新車は軽自動車ではありません。。。
やはり、早期の軽乗用EVの復活を期待します。
今後も同様の集計を続けて経年変化の様子を見ていこうと思っています。