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よこよこさんのBlog

i-MiEV(X)の運用を開始して3年が経過しました 2017-07-17 21:17:59

今回投稿した内容は、当初私のi-MiEV購入店のお店ブログ用にユーザーならではの

「実際のところどうなん?」と言う視点で原稿を作っていたものを個人ブログ用に再構成したものをココへupします。

2014年3月21日に納車の私のi-MiEV。大きなトラブル無く、乗り出してから3年が経過しました。
3年間使ってみた感想や得られた数値を私なりにまとめてみたのでご紹介します。

※あくまで私の実績をまとめたもので全ての場合で同じ結果になるとは限りません。
  1つの実例として参考にして下さい。

声を掛けられて聞かれたことはおおよそ下記に集約されます。
1.電気自動車(以下EVと表記)のメリット、デメリット?
2.実際のところ、1回充電して何km走るの?
3.急速充電は1回で何分かかるの?
4.出先での充電に時間がかかる
5.EVでどこまで遠くに行ったことがあるの?
6.家の電気代はどれ位増えたの?
7.自宅以外での充電はいくらなの?1ヶ月何km走って合計でいくらなの?
8.3年使って駆動用バッテリーの劣化はどれだけあった?
9.どういう使い方ならEVを購入した方が良い?
10.車そのものが高いけど・・・。

番号順に記載しますが、まず私が購入した車両等をご紹介します。
購入車両:2014年製 i-MiEV・Xタイプ ヒートポンプエアコン車です。
(家庭用エアコンと原理が同じヒートポンプエアコン車の方が電気温水式ヒーター車より省電力です)

2014年3月21日納車から2017年3月22日(関西電力の検針日)までの走行距離は61795kmです。

1.電気自動車(以下EVと表記) の意外なメリット、デメリット?
自家用車として使う場合
・軽自動車のアイ・ミーブでもトルクは1800ccのRVR並み。
 しかもごく低回転で最大値を発生するのでとても良く走ります。
・エアコンは駆動系と全く別系統なのでエアコンを使っても走りに全く影響しません。
(夏はメリット大。一充電走行距離に影響はします。エンジン車も同じですよね)
・エンジンがないのでオイル、プラグ、エアーエレメント、ベルト類がないので交換不要。
・追加部品が必要な車種もありますが、クルマを動かすための電力で家電製品が使える。

社用車、公用車としてEVを使う場合には上記以外で更にメリットが!
・エンジン車と併用することにより万一の場合でも車両全体の稼働不能状態を防ぐことが出来る。
(東日本大震災ではガソリンが手に入らない期間が長く続きました。
 電気はライフラインの1つなので復旧が早いので危機管理の面で有効です)
・ガソリンを一切使わず電気のみを使うので、
 移動に使う電力量は、電気代の一部として処理できるので事務手続きの低減にも繋がる。
 また、エンジンオイル交換などもないので作業や代替車両の手配などの業務量低減に繋がる。
・ガソリンスタンドへ給油に行く必要がなく、乗務する人の業務量低減に繋がる。

デメリット?としては、
・1回充電して走れる距離がエンジン車と比べると短い
(考え方次第と言う部分もあります。2.で詳しく書きます)

・充電スポットがガソリンスタンドと比べると少ない。
 充電スポットをまとめたホームページによると全国で充電スポットは2017年1月現在約21800ヶ所あります。
 最近ではショッピングモール、コンビニ、道の駅、SAやPA等で充電設備を見かけることも増えてきました。
 またイオンモールやイトーヨーカドーのように1ヶ所に10台以上同時充電出来るところもあります。
 自宅で充電出来るならば自宅が充電スポットになります。
 充電出来る個人住宅や事業所を含めると充電スポットは「約40000ヶ所」あるそうで、

   ガソリンスタンドの「約32300ヶ所」より多いと言う考え方もあります。


2.実際のところ、1回充電して何km走るの?(航続距離は何km?)
 エンジン車でもカタログ通りの燃費はなかなか記録出来ないのと同じく、

  EVでもカタログ通りの一充電走行距離はなかなか記録出来ません。

 私の i-MiEV・Xタイプ のカタログ値は一充電走行距離172kmです。
 昨年8月には一定の条件下ですが、カタログ値を超える201kmを5万キロを超えた状態で充電せずに走りました。
 普段使いでの実績では、春と秋:約110km、夏:約100km、冬:約80kmが目安です。
 夏と冬はどちらもそれなりに冷暖房を使用しています。

 自宅で充電出来る方なら、電欠(エンジン車で言うガス欠)にならずに自宅まで戻って来ることが出来れば

 翌朝には充電が終わっているので全く問題ありません。(この3年で電欠は1回もありませんでした)

 私の場合、平日1日の走行距離は平均で約30kmです。
 普段の使い方での充電は、春~秋:3~4日に1回、冬:2日に1回程度です。
 普段の使い方で冬でも1日充電せずに済むならばEVを購入するか検討に値すると思います。

 特にクルマが複数台あるご家庭であまり遠出しない使い方も割とあるのでしたら、

 ご自宅と職場、ご実家、良く行くところ等の距離をこの頃だとGoogleマップなどを使うと

 簡単に距離を調べることが出来るので一度調べてみてはいかがでしょう?
「調べてみると私の使い方ならEVでも全く問題ない」と言う方も大勢いらっしゃるのでは?
 1台はエンジン車、もう1台はEVなら万一の際でも使い分けができます。


3.急速充電は1回で何分かかるの?
 1回30分と規定している充電スポットが多いですが、充電を必ず30分行わないといけないわけではありません。

 高速道路のSAやPAにも急速充電設備の設置が進んでいますが、

 場所によっては充電のあるところを各駅停車で充電しないといけない区間もあります。
 そういった場合、規定時間の目一杯充電するより必要な分だけで充電を止めて移動した方が目的地には早く到着します。
 特に自宅や宿泊施設で普通充電を行う場合、滞在中に普通充電を行えば良いので、

 必要な分だけ行った方がバッテリーのためにも良いです。
 と言うのも、充電電流は一定ではなく電池残量が多くなると充電電流が下がり充電スピードが遅くなります。
 SA到着時の電池残量と次の充電スポットまでの距離にもよりますが、状況次第では数分の充電でOKです。


4.出先での充電に時間がかかる
 充電の間、車内で待っていると時間がかかるように感じますが、

「充電のついでに何かを行う」もしくは「何かのついでに充電を行う」ようにすれば充電している時間はロスタイムにはなりません。
 具体的には、「休憩のついで」「軽食の合間」「ちょっとした買い物の合間」「スマホでメールチェックの合間」等に充電を行えば、同乗者にも理解が得られやすいです。

 ただ充電器は一人のものではありません。
 充電時間が終わる前には充電器に戻り、規定時間になれば使用した充電コネクタやカラーコーン等を元の位置に戻し、

 車を充電スペースから速やかに移動させるのがマナーです。
 また、電池残量が多い状態(おおむね50%以上)で充電を開始する場合は車内で待機し、

 充電希望者が現れた時は速やかに充電を中止して次の人に譲ってあげましょう。


5.EVでどこまで遠くに行ったことがあるの?
 納車翌日には兵庫県南東部から下呂温泉へi-MiEVで出かけ2日間で605kmを走りました。
 また、兵庫県から熊本へも2回行きました。1回は熊本地震の災害ボランティアを行いました。
 2015年は兵庫-岐阜-熊本-兵庫と2440kmのロングドライブも行いました。
 最近では充電設備が設置されている宿泊施設や長距離フェリーも増えてきました。
 こういった施設を利用すればチェックアウト時や下船時には満充電で出発できるので、翌日の移動も快適です。


6.家の電気代はどれ位増えたの?
 我が家はオール電化ではありません。
 具体的には、太陽光発電設備なし、給湯とコンロはガスで行っています。
 納車して3ヶ月目で電気契約を変えました。契約変更後の21ヶ月の平均で約1100円増えました。


7.自宅以外での充電はいくらなの?1ヶ月何km走って合計でいくらなの?
 現在、多くの充電スポットは有料化されています。
 三菱販売店での充電は1分5円で30分充電しても150円(税込み162円)です。
 ペットボトル約1本分の値段で悪くても80km程度は走れると考えればお得ですよね!

 自宅充電、基本料金、充電器使用量の平均額を合計しても過去1年の平均で1ヶ月1957円でした。
 1ヶ月の平均走行距離は1328kmだったので、 1kmの走行単価は1957円÷1328km=約1.48円/kmとなりました。
 時々聞かれる燃費に換算すると・・・130円/L÷1.48円/km=約87km/Lとなります。


8.3年使って駆動用バッテリーの劣化はどれだけあった?
 駆動用バッテリーは、携帯電話やスマホと同様に時間経過や使用状況に伴い、バッテリー容量が低下します。
 5月7~8日にi-MiEV購入店で駆動用バッテリーの容量を測定してもらいました。
 新車から3年、測定時63547km走って電池容量は91.3%(新品と比べて8.7%劣化)でした。

 三菱の場合、EV&PHEVとも初度登録後8年以内、(但し走行16万km以内)で駆動用バッテリー容量の70%を下回った場合、無償で修理・交換を実施してくれます。


9.どういう使い方ならEVを購入した方が良い?
 一言で言うなら「普段の使い方で冬でも1日充電せずに済む程度の距離しか使っていない方」です。
 個人的な感覚ですが、セカンドカーと使う場合であれば、ほぼ全ての方が不満に思うことは無いのでは?と思っています。
 以前、淡路島を充電せずにグルッと一周走ることが出来ましたし。


10.車そのものが高いけど・・・。
 現在の新車価格は軽のアイ・ミーブで200万円を超えます。
 ただ、年数が経過しているので中古車もお手頃な価格で販売されています。

 i-MiEVは、ベースモデル、Gタイプ、Xタイプ、Mタイプとありますが、
 新車時の車両価格が安かったこともあり、現在Mタイプが安いな~と個人的に感じています。 
 電池容量はXタイプより小さいですが、劣化が少ない電池です。
 約10万キロ走って電池容量が105%!と新品の定格以上の性能を維持している例もあります。

 三菱の中古車センターであるクリーンカーで中古車を購入すれば、三菱認定中古車制度と言う保証制度 があり、

 2年間の延長保証を付けておけば、購入後3年間は駆動用バッテリー以外の

 モーター、インバーター、急速充電口、普通充電口等に不具合が発生しても保証で対応してもらえます。

 また事前に電池の容量を確認できるので、

 ボディカラーなどの条件が合えば割とお手頃にEVライフを始めることが出来ますよ。

次回は3年間で得られた数値をまとめてお伝えできれば・・・と思っています。


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