nopさんのBlog
ZE1リーフ 7度目のSOH調整は予想外の結果に 2019-10-09 11:31:59
Leaf Spyでログを取り続けている私のZE1リーフのその後です。
前回レポートは「3度目のSOH大幅減少」にまとめてあります。
ZE1リーフのSOH変化については、KAKUさんが詳しくレポートされていますが、私も自らの車両と他のZE1オーナーの方からのデータを集計しています。
これまでに、ZE1リーフではZE0とSOHの決定アルゴリズムが違うということが判っています。
ZE1リーフではSOHは大きく2つの要因で変化して行きます。
・日々のSOH低下(○日でSOHが0.01%下がる)
・約90日(約3ヶ月)毎のSOH調整(-1%減少したり、変化なしの0%で終わったりと、変化量は何が要因しているかは不明)
ZE0と違って、振り子走行をしてもZE1ではSOHは増えていきません。
2018年1月初旬に生産され1月末に納車された私のZE1は、これまでに6回のSOH調整を経験しています。
回数 | 次期 | SOH調整量 |
1回目 | 2018年4月初旬 | -0.11% |
2回目 | 2018年7月初旬 | -0.82% |
3回目 | 2018年10月初旬 | -0.16% |
4回目 | 2019年1月初旬 | -0.7% |
5回目 | 2019年4月初旬 | -0.07% |
6回目 | 2019年7月初旬 | -0.35% |
といった具合です。今までの調整はマイナスの一途です。
7回目は2019年10月初旬に発生します。
さて、今回はどのような結果になったのでしょうか...
まずは10月4日のLeaf Spy画面です。
SOHは 94.71% でした。
10月6日の朝に「そろそろかな」と計測した結果がこちら
SOHは 95.54% ん?増えてます。
今までSOH調整では減少しか経験していませんでしたので、かなり驚きました。とはいえ低下が全く無かったというKAKUさんの報告を見ていたので、0があるならプラスもあるか、と結果をすんなりと受け入れられました。
・4回目のSOH調整は??・・・なんと0%! (リンク先はKAKUさんのブログ)
SOHは 95.54%、94.71%からの変化なので、+0.83 の増加になります。
さて、いつものSOHのグラフに今回の90日を追加しました。
SOHは青の線、Hxがオレンジの線になります。
結構増えてることが判ると思います。
過去最大に減少したのが、2回目の -0.82 です。今回はその2回目の減少を少しだけ上回る 0.83 の増加でした。
前回SOH95.54%を記録した日は6月9日になります。日々の減少分も含んで考えると、約4ヶ月前の状態まで戻ったことになりますね。
今までZE1ではSOHの低下を最小限に食い止めることばかりを考え続けていましたが、増加させることも考えなければいけなくなってきました。
とはいえ、この3ヶ月間何か特別なことをしたかというと…してないですねw
しいて言えば、バッテリを温存すべく激しい使い方を極力避けたということはあると思います。
2018年と2019年の6~9月の電費ですが
月 | 2018年 | 2019年 |
6月 | 9.3km/kWh | 9.9km/kWh |
7月 | 8.8km/kWh | 9.1km/kWh |
8月 | 8.2km/kWh | 10.0km/kWh |
9月 | 8.6km/kWh | 9.4km/kWh |
という状況です。
でも電費が良ければバッテリに優しいかといえば、そうとも言えない気がします。
あと、これも関係ないとは思いますが、5月頃から意図的に満充電のバッテリ容量を50%以下に抑えていたという事実はあります。
遠距離移動時にはやむなく100%まで充電をしましたが、普段の通勤使用時にはメータのバッテリ残量で10%になると45~50%を狙って充電終了をしていました。
ちょっと判りにくいかもしれませんが、TripChrgLogの EGids(システムOFF時のGiDs値)と SOH のグラフです。
本来であれば走行毎のLOGからSOCの値をグラフにするべきなのですが、膨大なデータになるのでTripChrgLogでご勘弁を。
左Y軸0~500がGidsの値で、100%充電で500Gidsです。2019年5月頃までは100~500弱までの振幅ですが、2019年5月頃は100~200位の振幅が多いことが判ると思います。
2018年7月~9月も振幅が少ないですが、この時もバッテリ残量で50%以下の運用を意図的にしていた時期になります。(Hxの増加を止めようと、変化のしなくなるSOH50%以下で運用してた)
この期間の次の10月の定期試験時のSOH低下は-0.16と少ない変化でした。
意外とこれ、関係するのかも…
しばらく、この運用を続けてみます。
最後に90日(約3ヶ月)のSOH変化を0とした、日々のSOH変化のみのグラフを作成してみました。
納車から最初の夏までは日々のSOH低下は一定の変化でしたが夏を過ぎると変化がゆるやかになり、冬は数日間に渡って変化0の日も出てきます。春先からまた変化が大きくなりますが、1年目の夏と2年目の夏では、低下率は同じではなく2年目の方がゆるくなっています。
3年目はもっとゆるくなるのか、注目です。
昨年夏頃には、日々のSOHの低下だけで、数年後にはSOHが何%と計算していたりしていましたが、日々のSOH変化は年経過で変化量が少なくなってくることが判ったうえに、定期調整ではプラスに変化することもあるということが判ったので、一律で何年後にSOHが減って8セグになるとかいう計算は脆くも崩れたと言っていいと思います。
どのようにSOHが増える判定をしているのか未だ謎ですが、ZE1のSOHアルゴリズム、なかなかに凝った作りになっていそうです。
次回は年明けの1月上旬、2年目の区切りの8回目の調整が発生します。結果はいかに…
※Leaf Spy、というかOBDⅡコネクタへの機器の装着はメーカとしては使用の注意がされています。
過去にリーフで発生したELM327を接続したブレーキシステム故障は、システムオフ後にブレーキECUにアクセスが発生することに起因しているようです。実際私のZE1でも、システムオフ時にELM327を接続していると車両後方に設置されたブレーキECUよりリレー音が定期的に発生することを確認しています。
このためELM327本体で電源ON/OFFできるものを使用し、システムオフ後にはELM327の電源も落として運用をするよう注意をしています。
本記事につきましては、自己責任の上で使用しており、使用を推奨する意図はありませんので、ご理解ください。