2014-05-18 20:24:37EVOCカンファレンス2014 in HAKONE (2014.5.10-11) 開催報告 その3 座談会
EVOCカンファレンス2014 in HAKONE (2014.5.10-11) 座談会の紹介です。
なお、前半の
自治体様のプレゼン、4社合同プロジェクト充電インフラの今後については↓こちら↓
各EVメーカー様のプレゼンについては↓こちら↓
をご覧ください。
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座談会第一部(14:00 ~)
充電インフラの問題点と改善策 現場マナーや課金制度などについて
(立地条件、駐車スペース、30分以内充電の推進、時間課金か?従量課金か?充電マナー)
(PHEVの充電への不満、これからの課題、)
(無料設備からのV2Hへの電力移動はどうか?ディーラーでの対応は?)
(新組織における体制とは、適正課金はいくら?認証制度は?居座り・放置対策はできるのか?)
司会(Karlさん)>
・2時になりましたので、最初のテーマ「充電インフラの問題点と改善策」ということで、充電マナーや課金制度EVをとりまく様々な課題について話をしていきたいと思います。なお、本日は、経済産業省の鈴木様にもお越しいただいております。
鈴木さん>
・こんにちは、自動車課から参りました鈴木と申します。
担当は、EV充電インフラの促進事業ということをやっております。具体的に言いますと、2014年度補正予算の1005億円の充電インフラの補助金を使いまして、次世代自動車振興センターというところを経由して補助金を出庫しています。
・私は、全国の自治体のかた、経済産業局を通じまして、全国の自治体・都市の方に対し補助事業の説明をする、理解していただく、実際につけたい、つけていただきたいといえば、ショッピングセンターですとか、コンビニ、道の駅、高速SAそういったところに直接説明に行ったり、協会を通じ、いろんな形で、理解していただいて、なんとか社会インフラという形の中でつけていただきたいというお話をしております。
・逆に、ユーザーさんのお話の立場に立ちますと、メーカー4社による補助事業というのがありまして、掻い摘んで申し上げますと、自治体の方で計画をしておりますインフラの設置計画に基づいて、設置したものについては2/3の補助金が、購入費と工事代金の2/3出ます。のこり1/3の負担は、4社のほうから補助されるという形が今とられているというところです。
・4社については、期限とか条件とかあったりするわけですが、みなさんの立場から、タダで充電器をつけるという状況ですので、皆様方の立場から、是非ここつけてほしいという場所があれば、是非、お住いの都市、県、場合によっては都道府県に、充電インフラの担当の方に、伝えてほしい。「ここつけてほしい!今ならタダとすこし聞いたけど」ってちょっといいすぎなんですけど(笑)、住民からの声で動いていくということがありますので是非提案していただきたい。
・ほんとに経済産業省として2010年の次世代自動車戦略というところで、2020年にEV,PHEV10~20% 2030年に20~30%の新車販売に占める販売シェアの目標を立てていますが、それを達成するためにも、いま、充電器の設置が進めば、車も新しいのが出てきて、鶏と卵の関係がなくなっていくところがありますので、皆様方一人一人の声が非常に大事だなという風に思っています。
・今日は、こういった生の声を聴きたいなと思いまして参加しました。今後ともよろしくお願いします。
司会>
・最初のトピックなのですが、充電インフラの問題点と改善策というテーマで進めます。充電における現場の問題、制度、マナーの問題、立地の条件、駐車のスペースがどうなっているのか、最近だいぶ増えてきたのですが30分という充電の枠はどうなのか、従量なのか、一回なのか、PHEV問題というのもありまして、意見交換していきたいと思います。
くまさん>
・オーナーならではの話になりますので、実際にオーナーでない方には実感を持っていただけないので、我々オーナーの声を集結して、現場のトラブルや、問題点を、声を大きくしてみなさん言っていただきたいと思います。
・特に、最近PHEVが増えてきまして、もちろんリーフもかなり増えてきていますので、充電器の取り合いみたいなところが現場で生まれてきました。それを理由に”俺はEV乗りたくない”とおっしゃる方もいらっしゃいますし、そういうことが起きてきているんだということを メーカーの方にも自治体にも是非感じ取っていただきたいというのが目的です。
・あとですね、、高速道路にまだまだ設置されていないということもありますので、我々移動しにくいということもありますので、この場にNEXCO東日本さんにもお招きして、意見を言いたかったのですが、とりあえず、用意できるまで、進めていってください(笑)
(と、PCの準備をするくまさん、、)
司会>
・皆さんが遭遇さている問題点はどうでしょうか?ネット上で見たり、仲間内ではよく話をしているのですけど、どんなことを皆さん最近考えていらっしゃるでしょうか? 一頃に比べて、放置していなくなるといったのは最近いなくなるのは少し減って来たかなと印象をもってはいますが。
EVOC メンバー>
・地方はとくに、まだあります。関東と非関東、関西は都市部といい、EVの普及率が低いところがありまして、やっとこさPHEVが増えてきて、敷居が低くなった分、いろんな人が買えるようになってきたので、正直いっていろんな方がいらっしゃいます。
・1%変な人がいても、100に1人、1000人だったら10人物理的にふえてきまして、充電終わってもなかなか帰らない、一番ひどいパターンは、EVやからとケーブルも繋いでない人もいた。
・イオンショッピングモールなどでは、一時間利用できる普通充電4台分あるんですが、一時間経ってもほったらかしになっているとか、呼び出しをかけてもすぐに帰ってきてくれないとか。
・そういうのは、関西では、関東でのネット上でみているお話の1年から1年半くらいおくれて似たようなことがあります。お店側にお願いしてもなかなかかなということです。
・充電インフラとは関係ないとは思いますが、充電完了したら 離れていてもアラームがなる仕掛けを全車標準で有無を受ける、スマートキーに標準につけるようなことをしてもいいのではないか。
EVOC メンバー>
・充電終わった後に駐車料金が跳ね上がるというのがいいのかも。
EVOC メンバー>
・身障者用の駐車場にとめると、バーが下がってそれを認証か専用のカードをかざさないと上がらない、車止めと同じで、出られなくなる仕組みを作れないわけではない。が、設置するコストをだれが負担するという話にもなってしまう。そこまでお金をかけてやることかという話でもある。
EVOC メンバー>
・電源設備で仕方ない面があると思うのですが、一番目立つところに作る。インフラの設置側として、それが逆にまずいのではないかと。要するにEV以外の方が止めるのも身障者だと憚れるけど、EVやったらいいやというのもある。
EVOC メンバー>
・充電完了時にリーフはメールがきますが、イオンとか談合坂SAなど、エリアが広くて、5分くらい歩かないといけない。事前に終わりますよという案内があってもいい。
EVOC メンバー>
・むしろ逆に、携帯で何%まで充電したいかを自分で選べるようになればよい。その方が遠くにいかないかも。30分だと遠くに行っちゃうから、10分とか15分とかにしちゃう。うちの近所のららぽーとでは、「15分充電中は車から離れてはいけない」と充電器に明確に貼られてそのルールになっている。
EVOC メンバー>
・市川ICが20分まで、1分20円という設定となっている。途中で止めれば課金も止まる。それを拡張して、終了後充電ガンを抜いて終了処理をするまでずっと課金がつづくというのはどうでしょう。
EVOC メンバー>
・お金をかければかなりのことはできるが、お金をかけないでどう啓蒙していくか。設置者が明示していただくことが、オーナー間でのトラブルを避ける意味でも、いいのではないでしょうか。
百瀬さん>
・パイロンというのは結構効くようです。私の近くのイオンでも4台充電できる場所があるのですが、パイロンをどかして駐車している車は見たことありません。一方、パイロンを置いていないショッピングセンターはいつも普通の軽自動車が止まっている。簡単なことですけど、パイロンを置くというのはいいことかも。
鈴木さん>
・大規模店舗立地法では、必要な駐車場の件数が決まっている。パイロンを置いてしまうと、ぎりぎりで作られていた場合だと、駐車場を別につくらないといけないという感じになる。
・その考え方は、ある指針が運用の仕方で捉えられるものですから、全部パイロンを置けばいいということにはならないケースもある。イオンさんの例など、難しい事情があるというのも理解していただきたい。
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充電現場における諸問題(制度とモラルマナーについて)
(立地条件、駐車スペース、30分以内充電の推進)
くまさん>
・やっと、映像がでましたので紹介します。これは足柄SAの充電渋滞の様子です。4台も並んでいますが、この後また来たりすると、何時間かかるのかという話で、とってもじゃないけど充電しているような状況ではないというふうに思いますね。GWやお盆ではなくて、こんなことが随所で発生している状況です。これは何がいけないかというと、駐車スペースが全然ないので、車の通行の邪魔となっている配置の悪い例です。
・足柄、海老名なんていうのは初期にできた充電器ですから、まさか、こんなに並ぶとは想定していなかったと思うわけですが、要するに充電スペースが一台分しかないので道路に並んでいるという状況になっている悪い例ですね。この辺もNEXCOさんには、どんどん改良していってほしいですし、指導される方もちゃんと駐車スペースは最低3台分取りなさいとか、その真ん中に充電器を置きなさいとか、ある程度、駐車スペースのガイドラインという形をつくって、指導していただきたいと思います。
・その他、談合坂SAのトラックに囲まれた充電場所の例、上里SAでは、充電ケーブルがi-MiEVに届かない例、三芳PAも一台分しかなく、認証器に情報が出てこない作りとなっているなど、くまさんから充電スペースの問題点を指摘していただきました。
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時間課金か?従量課金か?
司会>
・それでは、話題を次のテーマに移していきたいと思います。課金について、すこしみなさんで話し合っていきたいと思います。どなたかありますでしょうか?
EVOC メンバー>
・そもそも充電器の数が増えればいろんな問題が解決すると思うのですが、24年度の補正で始まって、普及が進まないので、消化しきれず、一年伸びましたが、今後の補助金のあり方について、どのように考えているのでしょうか。
鈴木さん>
・現時点での事実は2015年2月28日を締切としています。それ以降はまだ何も決まっておりませんが、個人としては充電インフラとは1、2年で設置がいきわたる性質のものでもないと思っているのですね。掛け過ぎてもいけないと思うのです。ある一定の2,3年、4,5年かけて広めるというのがあるべき姿だとは思います。
・それが、補助金という形で来年度以降も継続するのか、それもと違う形になるのか、私の口からは言えないのですが、個人としては継続すべきであると思います。
数が増えていかないといけませんし、数がふえていくためにも、車が売れていかないといけないし、種類が出てこないといけない。いまは、我慢のし時で、締切期限が迫ってきているんだから、ぜひつけていただきたい。
EVOC メンバー>
・岐阜県は、リーフが一番増えています。しかし、充電場所が少ない。利用者と行政の話が全然かみ合っていない場合が多くて、山間部にあるべきなのが、平地部にばかりあります。(設置側の言い分は)利用がおおいからイイねという話になっている。ひどいところでは、一般の日産のディーラーで4,5台待ち、休日には日常茶飯事起きています。足柄SAだとGWだと、連休時におきますが、夜起きるのです。一般の民間のところが閉まっていると充電器が使えるディーラーがそこしかないので、集中しています。
・そういう情報を自治体に上げてはいますが、返答がありません。一般オーナーとしても苛立たしいところがあるので、行政から、自治体につついていただけるとありがたい。
特に、A県、G県、M県です。こういう状況を、オーナーズクラブの集まりで、状況を聞きたいので出席等をお願いしていますが、返事すらない。意見の吸い上げでもいいので来ていただければありがたいと言ったんですけどとくに、G県、M県からは返事すら来ない。一般の人が言っても通じない可能性が高いとの感想です。
くまさん>
・オーナーズクラブを結成した意味合いというのは、一人の声は届かないけど、団体の声は届くだろう、というのが大きい。くまさん一人がわめいても、これだけのメンバーが集まってくれることはないわけですが、EVオーナーズクラブという団体なので、ボランティアでやっていることなので、みなさん賛同していただいてみなさん集まり頂けることがあるわけで、組織名として声を上げていくというのは大事ですよね。
鈴木さん>
・駐車スペースのガイドラインがない、これは国交省のマターとなると思いますが、
秋までに、合計全国で270~80基になると思いますが、こういう風につけてもらえたらいいなと、たとえば代表のかたからいってもらえたり、EVOCホームページに要望をアップしていだだくと、私もちょくちょくみているんで。(笑)
EVOC メンバー>
・一個人の意見が通らないのは、充電器自体がビジネスとして成り立たないから一意見として通らないのかなと感じる。 5分いくら、10分いくらとして、ゲートを閉めて、止めている時間に対してお金を払う様に課金するようにして、ビジネスが成り立つようにすれば、もっと充電器が増えたりするのかなと思うのですが。
EVOC メンバー>
・車によってバッテリーの容量が違うということを知ってほしい。神奈川日産さんで時間かパーセンテージで設定されるところがあるのですが、リーフは80%充電がいいということで設定されているとおもいますが、車によってMなんか10.5kWhで80%だとすくないんですよね。ほんとに満充電でも15分で終わっちゃうのに、電池はすべて80%という認識は止めてほしい。
Leaf to homeに使うための急速充電について
くまさん>
・Leaf to home に電気を持って帰る方がいて、結構サイトが炎上したことがあるんですが、日産さんのスタンスでは、走る分を、無料もしくは、ZESP会員で1500円で提供していますとのことです。しかし、お金を払っているんだから、どういう風に使ってもいいんじゃないか、それを充電して持って帰って、LEAF to HOMEで家で使っている人がいる、それがいいのか悪いのかという話があるんですが、これは、モラルの問題で、いいとか悪いとかの話ではないとおもうので、基本的にはEVOCとしては、そういうことはやらないでくださいねと僕は言いたいとはおもうのですけれど、では、お金払っているんだからと言われると、それ以上何も言えないことになりますので、サイトでも議論する必要がないと思っています。モラルの問題で、なるべくやめましょうねというスタンスでよかろうといかがでしょうか。
PHEVの充電への不満、これからの課題
司会>
・PHEVが現場でいろいろ問題となっているようですが、後半充電しなくなるという特性があるようですので、PHEVのかたは10分くらいにして、困り度がちがうんだから、MiEVにリーフに回してよ!という方がいますが。
EVOC メンバー>
・PHEVのユーザーです。いつも充電しています。70%までは50Aまで、70%を過ぎると、充電アンペアがどんどん低下してきます。
もともとi-MiEVから、PHEVにきりかわったので、充電インフラのこともいろいろわかっているもんですから、自分のマナーとして、PHEVを急速充電かけるときは、A4のパウチでつくった、「充電完了までに帰ってきます。お急ぎの方はケータイに電話してください」というコメント貼りつけて、急速充電器から離れるようにしています。
・ここに集まっている皆さんは、電池の特性をよくわかっている人が多いですが、PHEVを乗っているほとんどのユーザさんは、いまのところ無頓着な方がたくさんいるのも事実です。しかし、最初のころのEVユーザがいまのPHEVユーザかなと、自分もその状況が非常にわかるのです。
・自分は、i-MiEVの初期型モデルに乗っていて、リーフが出てきたころ、リーフが増えてきて、充電していなくなっちゃうことが多かったのですが、リーフのユーザーさんも成熟してきて、みなさんマナーを考えるようになってきたと思うのです。PHEVも、出始めなのでマナーのいい人とそうでない人がでてきていると思えるのです。いま、成長段階にいるのだと思います。少なくともここにいる人たちは、お互い特性を理解しあって、モラルを向上するようにしてもらいたいなあということがあります。
・また、ほんとに、急速充電器を、PHEVに乗っている人がみんながみんな必要なのかなというと、?マークです。EVの先駆メーカとして、ユーザーに対して充電についてのこんなマナーがありますねというのを伝えていただきたい。ディーラーに行くとマナーについて掲示しているのを見かけることはありますが、なかなかユーザーさんに行きわたっていないのかなと思います。
・如何せん、PHEVが非常にいけないのはEVで困らないんですよね。EVユーザーの声がPHEVユーザーに届きにくいのですね。
我々EVOCメンバーが率先して、充電マナーの向上を務めていくことが必要でしょう。
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座談会第二部(15:00 ~)
現EVの問題点と次世代エコカーの行方
・燃料電池車(FCV)など次世代自動車との棲み分けは?
(EVの開発&インフラ整備が進む中、FCVの将来は?EV/FCVハイブリッド化は?水素エネルギーは?)
・バッテリーの寿命と走行距離 10万km走行以降の存在価値は・・・
(SOCやSOHの可視化、電費向上技術など、電池に良い充電方法、中古車・これからのEVはどうなるか?
(将来どんなEVが開発されていくのか?航続距離300kmは可能か?商品化は?)
司会>
・では、座談会の第二部に移っていきたいと思います。現状の状態の可視化を、もっと見えるように把握したいというのが常にあるのですが、メーカーではどのように考えているのでしょうか。そのまえに、オーナーの意見として何かありますでしょうか。まずは、代表から(笑)
くまさん>
・私のi-MiEVは9万7千kmになりまして、10万kmこえると保証がなくなるので、今乗っていないですけど(笑)
日産さんもはっきりと、5年間10万km、9セグと数字を出されて、保証範囲ですよとユーザーに告知されているのですが、三菱さんの場合は、はっきりしたガイドラインがないので、ユーザーさんは不安になっていると思うのですよね。その部分に対してはっきり提示してくださいと、お願いしているところでして、その回答を持っていただけるということでお約束をしていただいたので、お話していただきたきたいと思います。(笑)
百瀬さん>
・確実にこれって、今、まだ言えないのですけれど、ただ、もうちょっと待っていてくれるとほんとにいえるかなと。。。
EVOC メンバー>
・いつ?
百瀬さん>
・今準備しているから言えない。 準備をしてなければ、いろいろとお話するができるのですが、公式見解がでるとわかっている状況で、関係者から喋るとこれはリークになってしまって、給料さがるし、役職も下がる(笑) みなさん、私たちも生活が懸かっていますので、そこはご容赦ねがいたい。この場では、夏を待たなくていいと思ってください。どのくらいと、聞かれると思うのですが、門田さんのところとおなじようなレベルかなあと(笑)。 数字は申し上げられないのですが、待ってくださいというレベルではないことは確かです。このEVOCカンファレンスがもうすこし遅くなっていただけると大きな声で申し上げられたのですが(爆)。長いことお待たせしまして申し訳ないのですが、今日は言えません。
くまさん>
・保障の数字の出し方が問題となっているわけであって、いろんな機械をつなげて、バッテリーの有効率、新車の状態と比べて何%だというところが問題となっているわけですが、24kWh積んでいると言いながらも、実際に使っているのは20kWhとか21kWhとか言われている。分母が24なのか、20なのかで、えらい違いがあるので、i-MiEVの場合は、16にするのか、12.5(?)にするのか、そのあたりをはっきり明示して ユーザーさんの納得のいく説明をしてほしいなあと思います。
また、i-MiEVが今度、もしマイナーチェンジするのであれば、リーフのように、SOC,SOHを表示、可視化してほしいというのが私の意見です。
司会>
・i-MiEVは、ほとんど情報がないなかで、一人で孤独で戦わんというスタイルも好きなんですけどね。(笑)
司会>
・次に、バッテリーの二次利用についても、ご意見を伺いたいと思います。
百瀬さん>
・リユースというのは検討していますが、一番難しいなと思っているのは、中古の電池がもし何かあった時に誰が保障するだろうという禅問答のような話があるのです。内部短絡など不具合があったなら交換させていだだくことがあるのですが、一度車から降ろした場合、電池の責任者は誰だという答えがないのです。一番嫌がるのは電池会社なのです。「電池会社のものでしょ」 電池会社としては、「車に収めたのであって、車用の性能であるから、車までは認めますが、降ろしたら私たちこまりますよ」という言い方をされちゃうのですよね。
・ たとえば中古のエンジンの場合は、メーカーは保証していないですよね。中古のエンジンをリビルトした方が保障をつけられますよね。これも本来なら、中古の電池をリビルトして再設定し、新しいビジネスに持って行った方が、たぶん保障も責任も負うことになるのが筋と思いますが、では、僕やるという人の手が上がらないのが、実際話が進まないところでしょうか。もう一つは、そういった電池が出ていないというところですね。
EVOC メンバー>
・たとえば10万kmを超えて、保証を切れた場合どこの責任でしょう。
百瀬さん>
・PL上の問題ではメーカーでしょうし、故障したという事に関しては、いわゆる寿命という扱いになるので、誰の責任にもならないですね。
EVOC メンバー>
・バッテリーをどのように交換するかと聞いたら、新しいバッテリーが何月何日何分に到着し、そのタイミングで取り外して、そのまま、外したバッテリーをすぐ引き取るような交換を行っていると聞きました。
百瀬さん>
・バッテリーの処分の問題ではないのでしょうか?
EVOC メンバー>
・最近のディーラーさんは、交換した部品を捨ててしまう。本当はユーザーのものなのに、外したバッテリーもユーザーのものだと思うのですが。
百瀬さん>
・持って帰るというのは、廃棄が簡単にできなく危険なものというのがあるので、処理の観点から引き取っていると思います。
ビルシュタインのショックアブソーバーありますけど、購入するときに条件付があるじゃないですか。古いサスペンションは、古いストラットは回収するんですよ。中身を入れ替えて新しく作るというビジネスモデルとなっている。そういった同じ話があるかもしれないので、ここでは断言できないのですが、交換という概念は、普通は、所有権があるですよね。今のシステムは、確かに、引き取らせていただく形になっていますが、その理由というのは確認してみます。
司会>
・宴たけなわでございますが(会場 笑)、EVに関するお話は、これほど濃い話ができることは、ほんとにない、世界広しと言えども、ほんとにないかもしれませんね。
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将来どんなEVが開発されているのか?航続距離300kmは可能か?商品化は?
司会>
・次のテーマに、移らせていただきたいと思います。将来 どんなEVの方向に行くのか。話せる範囲内でお聞かせいただければと思いますが、みなさんからの要望も結構です。
では、まず、代表から(会場 笑)
くまさん>
・私が勝手に思っているのは、FCVはまだまだ先かなと思っています。水素ステーションは1基5億円かかるという話がありますので、EVステーションのけた違い100倍かかるというのを感じますので、ただし、水素社会は遠からずくると考えています。というのは、自然エネルギーは水素に変換して蓄えようと動きがありますから、たとえば、エネファームみたいなもので、家庭で水素を作ろうということが可能になってくるわけですね。でも700気圧という圧縮する技術がまだ確立していないので、家で充電するには無理だと思いますが、それが、溶媒みたいなものに水素を溶かしてという技術も進んでいるようなので、それを考えると家で水素を作って、家で充電することも可能なのかなと。10年後には、というふうに考えています。ですので、EVとFCVとのハイブリッドはアリかな。通常ではEVで走っていますよ。遠くに行くときは水素で走っていますよ。これが最高の組み合わせじゃないかなあと、是非作っていただきたいというのが今の希望です。
門田さん>
・FCVの開発に3年やっていたので、水素のマネージメントって大変だということを身に染みてわかっています。H2というのは、金属の水素脆性を引き起こすことで有名で、高圧にする700気圧のタンクというのも、気圧そのものも大変なので、すごいバインダーで巻いていたり、水素気密性を上げるために、すごい色々な技術が投入されて、タンクができているところがあります。いまのところ私は、燃料電池の開発から離れたのですが、電気ですら、お客様にいろいろ迷惑を掛けたりしているところなのに、水素って100倍くらい難しいじゃないのって正直に思っています。究極の最後のエコカーは燃料電池だよね。どこかで聞いたようなセリフを聞くたびに、究極ってどういう意味だろうと熱くなって話していく自分がいるのですけど(笑)。エネルギー的にみると、やっぱり、水素って酸化還元反応で必ずH2は出ているので、世の中にはやっぱりH2って結構あると思うのですよね。 製鉄所でも必ず出ているし、科学工場でも出ているし、出ているH2をうまくマネージメントする仕組みをどうやってつくっていくかがポイントだと思うですよね。H2とH2Oは従妹、はとこのような関係で、みなさんも小学校の4年生の理科の実験で、ポンと最後に水素を燃やした実験をされたと思いますが、必ず、日本の電気を考える際には、水素とセットで考えていくのではと思っています。電気自動車ができないと、水素自動車はできる訳ないですよね。(笑)
百瀬さん>
・EVの欠点補助にこれだと思って、プラグインハイブリッドEV(PHEV)の開発を最初からやっていました。もしかして、プラグインハイブリッドのエンジン抜きで、そこに水素を載せるってありかなと思っています。いまの燃料電池車というのは、すでにそういう形状しているのですよね。燃料電池からドカンと電気がでないので、最初に電池に貯めて、それから、使うと、丁度水道の蛇口から水をちょろちょろ出してそれを桶に貯めて、その桶が電気ですけど、それを使って走るというのが燃料電池の原理ですから、燃料電池が進化していくと、アウトランダーのエンジンをとって、そこに水素タンクをいれたらOKかというノリがあります。近距離を走る車としては、電池の容量が倍になると300kmという数字が見えてくれば、基本はそれだろう。もっとロングレンジ走りたいという人がいて、水素というのがほんとに普及していたならば、エンジンの代わりに水素載せたらいいのかなとちょっと思っています。なので、EVというものを突き詰める仕事をもっと一生懸命にやりたいなあというのは、うちの会社の考え方で、水素の部分については別の職制の人がやっているでしょうし、出来たらドッキングしようかなというイメージですね。むしろ、さっき言ったモータの究極化をやってみたいだとか、結構改良が出来そうなところがあるので、そういうことを真面目にやってみたいだとか、さっきの電池がもうちょっと容量が入るようになったらということを考えて、そちらの方を突き詰めなさいということが会社としての考え方になっています。
門田さん>
・豊田さんはクルーザFCHEVと言っていますね。わざわざHEVと言っているのは、電池を必ず載っけている。わたくし共がやっているエクストレイルとかの燃料電池車も電池を乗っけています。負荷の変動にあまり強くないですよね、定性的な言い方をすると、電池のバックアップで補ってやるというのが技術な面もあって、燃料電池と言いながら、必ず燃料電池もハイブリッドなのですよね。いまアウトランダーの次はそういった格好かなと思いましたが、車のマネージャーをどうやって水素、電気、そして、ガソリンをどうやっていくか強み弱みがあって、研究とか開発をするところもあるので、わたくし共は水素電池もやっていますし、10年まえくらい前に燃料電池をやったころに、採った新人さんたちが、10年選手になってきてバリバリですから、我々のスタックは世界一ですと彼らは胸を張っているくらい、昔こんな大きかったのが、こんなんですから、そこらへんのプロジェクターぐらいで80kWh(ちょっといいすぎたですね(笑))技術としては、非常に燃料電池スタック 日本の燃料電池の技術は凄く進化しているんですけど、商品化できればやっていこうと考えています。
EVOC メンバー>
・航続距離表示、今後のナビゲーションに関して質問です。 我々オーナーはEVが出始め当初から乗り始めて、航続距離というのは、ある程度、目安にしかならないというのをよく理解して使ってはいます。目的地を設定したら、ルートに応じて、勾配、速度、気温の条件を加味した算出が正確にできるのではと思っております。そのようなナビ搭載のEV開発、製品化についての状況は?
門田さん>
・いま、おっしゃったことは、データとして取り込んで、計算するだけですよね。やればできると思っています。
EVOC メンバー>
・では、それをいつ製品化するのか?
門田さん>
・いつ出せるかは、いま申し上げられません(笑)。出そうな気がしますけどね(大笑)
くまさん>
・ちなみにi3のカーナビは、高度を計算してくれて、航続距離はかなり正確にかなり正確に出るようになってきている。だから、後続のEVはどんどん、そのようなことを取り入れているので、次期リーフはもっとすごいのがきっと出てくるだろうと期待しています。
・i3はもう入っています?
くまさん>
・はい、i3には入っていると思います。高いところを目的設定すると、航続距離が減るんですよ。減って表示されますから、高度情報はいっていますね。
百瀬さん>
・開発のフェーズでは、実は、そのような3年前に提案受けたことがありますが、あまり正確にやりすぎると、違うとどうしてくれるんだよと、なかなかシビアところがあり、責任問題となるだろうということで。
EVOC メンバー>
・そこは、下限値上限値をバーなどの幅で表示させて、ユーザーの判断に任せるようにすればどうでしょうか?
百瀬さん>
・みなさんが、KAKUさんのように寛容になってくれればいいのですが(笑) なかなか許していただけないのです。今のナビは標高情報出ますし、技術的にはかなりのことはできる。おそらく、ビジネスの話が絡んでいると思います。
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大手先行メーカーが共同で開発していくEVは?
司会>
・これから話が繋がってくることになりますが、2台先行メーカーが共同で開発していくEVについてお聞きしたいと思います。
門田さん>
・これこそ、ほんとに知らない。(笑) 両社でどう付き合うかとやっている人間が極秘でやっているので、これこそ知らない。(笑)
百瀬さん>
・左に同じですね。(大笑)
司会>
・我々一番聞きたいことなのですが。
門田さん>
・私も聞きたい。(会場 大爆)
百瀬さん>
・これ別会社になっているので、実は、社内では情報統制があるんですよ。逆にMNKVに出向している人は、三菱自動車の情報は見られなくなるのですね。そこから契約を結んで守秘義務を結んでやるというやり方なのです。もし、それを許してしまうと、門田さんのレポートがわたしのところに飛んでくるというリンクが簡単にできちゃうのですね。話したいけど、話せない(笑)、 いや、話したくても、話せない(爆)。
EVOC メンバー>
・今の電池を300kmとか400kmした時に、30分充電したら、今と同じ距離しか走れないのか、倍の電池を積んだら、ちゃんと2倍走れるようになるのか?
門田さん>
・QCの話ですね。QCは私の認識では、400Vで125A出始めますよね。50kW以上を上げちゃうと、おそらく、一人張り付いていないと、その設備は使えないと法規があるとおもうのです。おそらく。49.5kWとかなんか言っていると思います。だから、125A頭打ちだと、答えをいうと同じ容量しか入らないということですね。ただ、受け入れ性がだんだん良くなる。
百瀬さん>
・50kWで、もし30分いれたら、計算上25kW入るんですね。いきなりスコンと入れたら単純計算では確かに入るのですが、私が、良くたとえるのですが、ビールを注ぐときの注ぎ方と一緒で、コップが空のときはドボドボ入れられるんですが、入れると泡が上がってきて、一杯入れられなくなるので、ゆっくりゆっくり注いで、最後に30分で8割になります。そろそろ、ビールの時間ですね(笑)
・まさに、そういう特性なので、質問の話は、小ジョッキが中ジョッキになったら、大ジョッキになったらとどうなるという言い方になると思うんですよね。いずれにせよ、電池が大きくなったら、時間が倍になることはなく、普通充電としてはあるんですけど、急速充電ではそうならない。
EVOC メンバー>
・QCの電圧をもっと上げるとか
百瀬さん>
・QCの電圧はもうこれ以上上げられないんです。450Vという安全基準としてあるのですが、むしろ、チャデモは下がっています。500から450Vに。中のコンデンサとかが使えなくて、1200V系を使う世界になってしまうので。これは超えられないと思ってください。
門田さん>
・リーフは、125Aで最初はぐっーと注いで、最後に20Aくらいに絞っているんで、大きなジョッキだと、125Aのところが長くなるので、容量倍になったから時間が倍になることはないです。
司会>
短い質問だと、最後にもう一つ。
EVOC メンバー>
・MiEVの本来の名前だと噂のインホイールモーターなんですが、市販化はいつあるのでしょうか?
百瀬さん>
・インホイールの研究はまだ、あまり表にでない状態でやってはいますが、すぐ量産というのは難しいのではと思います。単純に2個になるので値段が倍になることと、インホイールってのは車輪につけるので、振動対策をどうするんか、継続してやっていきますが、今さっきの保証の話みたいにちょっとお待ちくださいなんて軽く言えないレベルです。
EVOC メンバー>
・ばね下の重量が増えるということもあるんですよね。
百瀬さん>
・ばね下の重量が増えると逆にいいこともあって、そこで振動が遮断されてばね上は楽になるということがあるのですが、ばね下が重くなると、衝撃入力が大きくなるんです。破壊側に行ったりとか、あと、モーターそのものが振動そのものをよく受けて、耐久性が辛いとかそちらの方が大きいですね。
EVOC メンバー>
・MiEVの本来の名前は、Mitsubishi Inwheel Electric Vehicle だったという噂は本当だった?
百瀬さん>
・噂でなく真実です。その時は、大文字をつかっていて、MIEVでした。いまスモールiとなって、そこがごめんなさいとなっています(笑)
代表から>
・皆さん本当に遠くから来ていただいた方もいらっしゃいますし、メーカさん、自治体様本当にお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。星野さん、電欠までしていただいて、一応ご紹介だけ、させていただきます、さいたま市の星野さんです。いろいろご尽力いただきありがとうございます。
・今日でお別れのかたもいらっしゃいますが、もしお時間がゆるされましたら、明日の試乗会等も楽しんでいただきたいと思います。
司会>
みなさま、長時間にわたって、ありがとうございました。
大変貴重なお話、質問に対しての回答を頂きました。そして、今日の夜の宴会もありますよね。是非、百瀬さんにバッテリーの充電の仕方をグラスで教えていただければと思います(爆)
最後に、今一度、パネラーのみなさまに拍手をお願いします。ありがとうございました。
座談会の様子はいかがでしたでしょうか。 EV先進メーカー開発者のお二人から、いろんなお話を伺うことができて、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
来年は、もっと、すごいことになっているのではと感じます。
また、だらだらとした記述に、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
参加の皆さんと記念撮影のあと、懇親会会場のザ・プリンス箱根まで、恒例のEVパレード・ランです。
先頭は、もちろん、代表くまさんのi3
途中の隊列は、残念ながら写真に納めることが出来ませんでしたが、箱根に訪れた観光客の皆様に、晴れ渡った澄んだ箱根の空気を汚さないEVを大いにアピールできたと思います。
ザ・プリンス箱根に集合したEVOC軍団!
本日出席いただいたEVOCメンバーは下記の通り(順不同)
くまさん、Karlさん、H-HATTさん、GOLDSTOREHOUSEさん、tsumekichiさん、しろくろさん、kinjirouさん、hideonさん、yasさん、よっさん、のっぽさん、knight-さん、えびふりゃ~さん、shinさん、淳さん、†かず†さん、よこよこさん、たきりんさん、なはさん、Daijoさん、広さん、ゆいこうさん、eleganceさん、EVステーションGさん、さおちゃさん、出口さん、banbanさん、ken_1さん、pan-daaさん、そして、KAKUでした。
そして、箱根町、さいたま市、小田原市、経済産業省の自治体、行政のみなさま、三菱自動車、日産自動車関係者のみなさま、Coco充電さん、ユニデン工業さん、ご参加ありがとうございました。
厚く御礼申し上げます。
なお、本レポートには掲載しておりませんが、翌日のセミナー・試乗会にご参加のtomo125さん、季節はずれのサンタさん、i-MiEV乗りさん、キクリーフさん、cocoさん、まつ~さん、kyuchanさん、葉茶目茶さん、くるみ屋さん、中村くんさん、となりがトトロさん、アウトランダーPHEV乗りさん、皆さん当日はありがとうございました。
EVOCのイベントがあるときは、必ず晴れる!このジンクスはこの箱根でも、破られることはありませんでした。