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よこよこさんのBlog

7年間で14万キロ走ったアイ・ミーブX(i-MiEV(X))のランニングコストを計算しイニシャルコストと比較してみた。(追記有り)  2021-04-04 20:30:48

「クルマの電動化」と言うワードで真っ先に出てくる「電気自動車」
EVと言うワードも経済ニュースなどで見かける頻度も非常に増えました。

電気自動車は走行中にCO2を出さないことや静かな事などのメリットがある反面、

車両価格が高い!事がデメリットのかなり上位で出てきます。
個人的には電気自動車はランニングコストが安いと言う大きなメリットがあるのに、

目先の車両価格だけで議論が進んでいるのが非常に残念です。

そこで2014年に新車で購入し、

今年(2021年)までの7年間で14万キロ走ったアイ・ミーブXのランニングコストをご紹介します。

※あくまで私の実績をまとめたもので全ての場合で同じ結果になるとは限りません。
 1つの実例として参考にしてください。

ケース1)
i-MiEVと軽ガソリン車(NA)の新車時の差額を燃料費、

オイル交換、オイルエレメント交換の3つの差額から計算しました。
燃費20km/L、オイル交換3,000kmごと、エレメント6,000kmごとに交換、オイル交換3,000円、

エレメントは1,500円とすると、納車から5年間で100,912km走り、差額累計は「659,496円」となりました。


1kmあたりの節約額は・・・659,496円÷100,972km=6.530円/km
14万kmでは・・・6.530円/km×140,000km=「914,200円」回収できたことになります。
この時点でi-MiEVと軽ガソリン車(NA)の新車時の差額約70万円をかるーく回収できた計算です。

更に今回、駆動用バッテリー容量低下のため保証で交換してもらえることになりました。
もし全額自己負担だったら・・・と言うことで見積もりしてもらうと「約974,000円」だそうです。

以下、2021年4月13日追記
下記見積では、クーラーガス1本1100円が3本で3300円が計上されていますが、

アイ・ミーブ(LEJ電池車)でもクーラーガスを抜き取り&再充填することは有りませんでした。

見積もりを作ってくれた方がアウトランダーPHEVの場合と勘違いしたようです。
(アウトランダーPHEVは駆動用バッテリ取外し前にクーラーガスの抜き取り、

駆動用バッテリー取付後にクーラーガスの再充填が必要です)

よって、駆動用バッテリー交換費用は「970,640円」が正しい金額になります。
外側の保護カバーの状態によっては交換する必要が有る可能性も有ります。
あくまで一例としてお考え下さい。

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既に回収できている「914,200円」と合計すると・・・914,200円+970,640円=「1,884,840円」

軽ガソリン車(NA)の新車購入費用を完全に賄えたうえで駆動用バッテリーは新品。
ここから先の数年間、大きな故障が無い限りは乗れば乗るほどお得なクルマになります。


ケース2)
私がi-MiEV(X)を購入した大きな理由である「シャリオ・リゾートランナーGTの延命化」と言う目線で計算します。
(シャリオ・リゾートランナーGTは、

ランエボと同じエンジン型式4G63+ターボで燃料はハイオク、4WD、3列シート車。私の愛車は5MTです)

シャリオの燃費10km/L、オイル交換3,000kmごと、エレメント6,000kmごとに交換、オイル交換3,000円、

エレメントは1,500円とすると、納車から5年間で100,912km走り、差額累計は「1,426,976円」となりました。

1kmあたりの節約額は・・・1,426,976円÷100,972km=14.130円/km
14万kmでは・・・14.130円/km×140,000km=「1,978,200円」回収できたことになります。
この時点でi-MiEV(X)の補助金を差し引いた車両価格205万円(消費税込)をほぼ回収できている計算です。

更に上記の駆動用バッテリー交換費用「970,640円」を合計すると・・・1,978,200円+970,640円=「2,948,840円」

私がi-MiEV(X)の補助金を差し引いた新車購入費用総額である約230万円を約65万円も上回る計算です。
i-MiEV(X)の新車購入費用を完全に賄えたうえで駆動用バッテリーは新品。
ここから先の数年間、大きな故障が無い限りは乗れば乗るほどお得なクルマになります。


ケース1)ケース2)共通事項として、電気自動車なのでエンジンは積んでいません。
エンジンオイルなどの交換が不要で維持費用が安いのは周知の事実ですが、

「実際のところナンボ違うの?」と言う記述が私が調べた限りでは見当たらないので、私の実例をご紹介します。
10万キロ段階までの項目と合計額のみ記載します。

・スタッドレスタイヤ前後4本購入+鉄ホイールへの取付工賃(ゴム硬化等で5年で退役)
・夏タイヤ用アルミホイール4本購入と新車装着タイヤへの入れ替え工賃
・夏タイヤ用アルミホイール用ホイールナット
・フロントタイヤ交換2回(26,498kmと76,226km)ダンロップ・エナセーブEC203
・リヤタイヤ交換1回(36,200km)ダンロップ・エナセーブEC203
・ブレーキフルード交換3回(1回は別途保証作業で同時交換)
・ブレーキオーバーホール1回(5年目の車検98,200km)
・トランスアクスル(トランスミッション)オイル(2万キロごとに5回)
・エアコンフィルター(2万キロごとに5回)
・ワイパーゴム(フロント3回〈2回は点検パック特典〉、リヤ1回)
・電装品用補機バッテリー1回(5年目の車検98,200km)
・タイロッドエンドブーツとロアアームブーツ交換(5年目の車検98,200km)
・シャシブラック塗装(5年目の車検98,200km)
・インバーター&モーター冷却用のパワーユニット冷却水交換(5年目の車検98,200km)
合計金額 約200,000円 (軽エンジン車だと約 350,000~400,000円) 
→ 軽エンジン車と比べてEVは10万km段階で既に15~20万円安い結果になりました。

プラグやベルトは、そもそも存在しないので交換不要。
ブレーキパッドも回生ブレーキ活用で10万km走行しても3.0mmしか摩耗していません。
交換はまだまだ先と言った状況です。

上記のように維持費用は、燃料費+エンジンオイル類の差額以外でも

軽エンジン車と比べてEVは明らかに安く済んでいるのがお解り頂けると思います。

上記の実績を踏まえて電気自動車(EV)の正しい情報を流布して頂ければ幸いです。
最後になりましたが、ケース1)ケース2)に使用したデータは私が以前計算した下記から引用しました。

i-MiEV(X)の運用を開始して5年で10万キロ走りました(データ編)
http://ev-owners.jp/blog/blog.cgi?id=7361

もし計算方法が間違っているのでは?と言う部分が有れば教えてください。


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