今日は長野県乗鞍高原や上高地方面に走りに行きましたが、平日なので無料充電で往復できると思って行きました。

４０年以上もスキーなどで長野県は何百回も走り回って来ましたが、雪のない長野県は生まれて初めてです。

これではスタッドレスなんか無意味だと思って、目的地の乗鞍に到着したら、想定外のEVスタンドでした。

乗鞍観光センター駐車場 EV充電スタンド

道路には全く雪がないのに、QCのある場所まで、まるでスケートリンクのようなアイスバーンで、QCまであと５ｍの場所が屋根から落ちる雪の土手があり、そこが全面結氷していたのです。

強引に乗り越せば、腹を付いてしまうような段差があり、電気も不足していたので手前の有料QCまで引き返す事も不可能で、電欠のまま車中泊しか方法がないと思うくらいでした。

最初に考えたのは電気ポットの３リットルのお湯をかけましたが、焼け石どころかガチ氷にお湯でした。

次は近くにあった段ボール燃やしましたが、これもダメでした。

近くの土産屋には人はいなかったが、水道があったので、アイスバーンの歩道を転びながら運んで、１０リットルもかけましたが、全く溶けません。

最後の必殺技は、FF灯油ヒーターと電動ドリルで氷に穴を開ける作戦でした。

灯油ヒーターは排気熱側が１００℃以上の高温で、ガチガチの氷も簡単に溶けました。

１メートルのドカ雪であろうと素直に走れますが、まるでスケートリンクのような場所なので、スタッドレスも歯がたちません。

僅か５メートル先のQCにたどり着くのに２時間近く悪戦苦闘して、やっと充電が出来ました。

隣には乗鞍高原の公用車のENV２００が、ご苦労様のような顔で駐車していました。

ENV２００は前輪駆動なので、意外と雪道には強いのですが、この輪立ちのアイスバーンには恐怖しました。

歩いても転びそうになるほど凍っていて、勢い余ってQCに激突したら大変です。