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KAKUさんのBlog

10分で充電される電力量  2019-12-23 20:43:29

10分で充電される電力量 先日の帰省時、サービスエリア設置のQCを多用しましたが、改めて蓄電された電力量をLeafSpyのログから確認しました。
QC開始直後にLeadSpyを起動しておくと、自動的にQCログを取得してくれるのです。タイトル画像のスクリーンショットが、その表示画面です。
ログファイルは、端末のルート-フォルダー名”Leaf_BT_CAN”-”CHARGES”というフォルダーにQCログが記録されています。ファイル名は充電回数が自動的に割り振られます。充電状態は100msec毎に記録されていて、それを表計算ソフトで整理してみました。

静岡SA,岡崎SA,草津PAはEVsmartアプリによるといずれも公称50kW出力です。岡崎SAのQCだけ蓄電池タイプのQCです。
ログを吸い上げてわかったことですが、その時の状況によって受電能力が微妙に違うことが分かりました。

次のグラフは、各サービスエリアの充電された電力です。数値は実際にリーフに充電されている電力と思われます。なんと、岡崎SAは40kWでしか充電されていませんでした。電流値も記録されていますが、静岡、岡崎、草津の順に、121A、106A、114Aと、岡崎の出力が低かったようです。以前125A出ていたことも記憶があるのですが、きっと外気温とかバッテリー温度とか、何らかの条件が入りリーフから”ちょっと電流抑えてください”と命令が行っていたのだと思います。
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次に、実際に充電された充電量を縦軸にしてみました。
ご覧の様に、10分後の充電量は、静岡、岡崎、草津の順に、6.8kWh、6.0kWh、6.4kWと微妙に違うことが分かりました。
20分だと11.8kWh、11.5kWh、12.5kWhとなります。
なお、静岡、草津では途中で止めたのでグラフはその止めたところで切れています。
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先日、ZESP3のシミュレーションをした時、10分で充電される電力量を少し辛目に見積もって6kWhとしましたが、妥当だったようです。しかし、分かってはいましたが、20分では倍にはならず少し絞られるようです。30分だ当然3倍も入らず、もっと厳しく見積もらないといけないことになります。

ちなみに、コンビニによくある20kWタイプのデータもありましたので、同じグラフに加えてみました。
20kWは緑のラインですが、17kW程度の受電電力です。
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充電される電力量も10分2.25kWh程度と、50kW出力の1/3とはいかないまでも半分以下です。これでは、ZESP3会員は20kWなどの中速充電器は使わなくなりますね。
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どんな充電器でも、どんな時でも同じように充電されるといいのでしょうが、最も低いレベルに合わせて、モニターしながら制御すればいい訳です。
しかし、現状では、余力がないわけで、条件が良ければより多く電気を流したいとなるのだと思います。
何年先になるか分かりませんが、250kWとか、350kWといったスーパー超高速充電が普通になって、車両側も200kWまで受けられるようになれば、それを150kWで使うと、いつでも一定量入るでしょう。上の20kWの急速充電器で充電するのと一緒だと思います。

e+は70kW対応ということですが、マイナーチェンジや、ARIAでは、90kWとか、CHAdeMOの次期規格150kW以上に対応して行って欲しいです。

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