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BUN134さんのBlog

リーフ用アウトドア&車中泊&簡易V2H電源を作りました 2019-11-05 12:29:56

大量の画像で失礼します。

 

大げさな表題ですみません。リーフにACインバーターをつなげただけなのですが、ACインバーターをモータールーム内に設置するスペースの発見とACインバーターを安全に設置するための台を作ったことによって大変手軽にAC電源が使える環境になることがわかりましたので報告します。

 

ACインバーターは定格1500W(瞬間3000W)のリモコンタイプです。本体の電源スイッチがオフの状態でリモコン側でオンオフができます。オフ時の消費電流はゼロA、オンで待機時は0.8Aでした。

 

製作したのはACインバーターの置き台とそれを固定するためのアルミアングルだけで、最初の画像は自作したアルミアングル(2mm厚)です。置き台は12mm厚のベニヤ板で、車体側2箇所とバッテリー固定ボルトの1箇所で計3箇所の固定ですがしっかりしています。

この置き台がないと、ACインバーターが下に滑り落ちたりして不安定になり、ショートしたりすると危険です。

 

ACインバーターが外置きだと防水ボックスが必要になったり、車内に設置する場合は太いDCケーブルの引き込みが難しく、また大電流のためロスが大きいなどの課題がありますが、モータールーム内に置けるとこれらの課題がすべて解消されます。

ACインバーターは普段は外しておき使うときだけ設置できるように、バッテリーとはコネクターで着脱できるようにしました。このコネクターは120Aの容量があるものですが、これに行き着くまでには大きすぎたり小さすぎたり、圧着工具が合わなかったりと紆余曲折があり、予想外に時間と費用がかかってしまいました。大容量コネクターの情報はevstさんからいただきました。

 

リモコンケーブルとACケーブルはボンネットの隙間と助手席ドアのゴムの弾力を利用して車内に引き込めました。リモコンケーブルはイーサネットケーブルで、付属のものでは短いとか太いとかの場合は市販品が使えます。ACケーブルは市販の12A延長ケーブルを使いました(10mものを5mに切って使用)。なお、AC用はACコードではなく必ず「ケーブル」を使用します。コードは一重絶縁で被覆が弱いですがケーブルは二重絶縁で強いです。

 

実験として、ラゲッジルームで800WのIHヒーターを使ってお湯を沸かしてみましたが、短時間で沸騰しました(消費電力はワットメーターで755W)。電気ストーブをつないで1200Wまでは試験しましたが問題ありませんでした。

使用中のバッテリー電圧は13V一定でした。ちなみに、新型リーフに搭載されている高圧バッテリーから12Vを作り出すDC-DCコンバーターは120A出力できるので、電力に直すと1560Wの供給能力があります(13V×120A)。

 

メインバッテリーの容量は数十kWhありますから、アウトドアや車中泊では使用時間はあまり気にすることなく使えると思います(残容量にもよりますが)。

 

なお、ACインバーターを使用する際はリーフのメインスイッチはオンの状態にしておかないと補機バッテリーがすぐにあがってしまいます。

 

後半の4つの画像は、万一の停電時に家の電源として使うことを想定したもので、家の分電盤にあるメインブレーカーと漏電ブレーカーを切ってから、電工リールとオス-オスプラグで家の屋外コンセントに接続します。

これで家中の電気製品が使えるようになります。ただし、合計消費電力はACインバーターの出力以下、屋外コンセントの接続ライン側(L1またはL2)の電気製品やコンセントに限られます(L1とL2を繋ぐことでこの制約はなくなりますが、電気工事士の資格が必要な工事です)。

なお、停電が復帰したときは、必ずオス-オスプラグを外してからブレーカーを上げないと事故になります。

 

一般家庭の消費電力は1日当り約10kWhですが、非常時はその半分以下でしょうから、40kWhリーフで満充電なら計算上は8日間持ちますが、効率なども考えると4日から6日程度でしょうか。

 

なお、屋外コンセントから電気を逆流させるこの方法は長時間の停電など緊急時を想定したもので、ブレーカーの入り切りを間違えると電気火災やACインバーターを壊すなどの重大な事故を引き起こします。電気の扱いに自信がない方は絶対にやらないでください。

 

屋外コンセントを使わず、電工リールを家の中まで引き入れて、電工リールのコンセントから電気をとる方法なら安全です。


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