早ければ来年にも、完全自動運転によるロボットタクシーが商用ビジネスとして実現してしまいそうです。もちろん100%の安全保障など不可能だと思います。まずは死亡事故に遭遇する確率で、人間の手により明確に優れているという信頼できるデータがなければ、怖くて誰も利用したくないでしょう。

 

これを最初にやりそうな有力候補の一つはテスラでしょうか。テスラが他より先んじている点は、

 

・NVIDIAも認める、現存する最高性能AIチップのひとつを自前で持つこと

あたりでしょうか。

一番肝心なのは自動運転を実現するソフトウェアで、AIの学習には膨大なデータが必要です。自動運転用ハードウェアは、第2世代以降のものが2016年秋以降の全テスラ車に搭載されていて、テスラは1日あたり約2000万キロもの走行データとして日々蓄積可能だと言われています。

 

テスラは、ドライバー達の危機への対処方法とその結果を各種カメラやセンサーの記録データとして持っているわけで、これは「模倣学習」と呼ばれる手法に使われていることでしょう。シチュエーションごとにどんな対処が良いのか悪いのかの判断基準を、AIは日々進化＆深化させているわけです。

 

最近の深層学習のトレンドはこれにプラス、ランダムな試行錯誤による学習を繰り返して、ベストの対処方法をオリジナルに編み出すアプローチ（深層強化学習）とを組み合わせだそうです。詳しくは知りませんが、コンピューター上のバーチャルな道路環境で思考索具をさせるのでしょうかね。フォードがNASCARで久しぶりの王者になった秘密がこれで鍛えた空力性能なのだとか。

 

碁やゲームでAIが最強クラスの人間を負かしたり、早押しクイズ番組でチャンピオンたちを凌駕してしまうのを見せられると、確かに、AIをクルマの運転には応用出来ないという理由はないのですよね。

 

長文、失礼いたしました。

自動運転に関する最新の記事を目にして、これは思ったより早く実現しそうだと感じた次第でありまして。。