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EV総合研究所 ev_miharunoさんのBlog

急速充電器の設置ペースと日産リーフの販売台数のペースを比較してみました  2019-01-27 19:55:07

急速充電器の設置ペースと日産リーフの販売台数のペースを比較してみました 

急速充電器の設置ペースと日産リーフの販売台数のペースを比較してみました 以前から、日産リーフに乗っている方にとって、最近、急速充電が混んでいるなと感じたことはありませんか。

日産リーフの国内販売台数も100,000台を超えて、日本国内で走っている台数も増えてきていますので、その影響なのかなと思い、急速充電器の設置ペースと日産リーフの販売台数のペースを比較してみました。




まずは、日産リーフの販売台数の推移を見てみましょう。
これは、日本自動車販売協会連合会(略称:自販連)さんの方で、毎月公開してくれているんですが、リーフの販売台数を、長きにわたりアップして下さっているMuteさんのサイトの数字を使わせていただきました。

 Muteさんの 日産・リーフの新車登録台数はこちら

2018年は、25,722台と過去最大の販売台数となり、100,000台を超え、115,141台になっています。




急速充電器の設置個所の推移のグラフがこちらです。
これは、CHAdeMo協議会さんが公表してくれているグラフになります。





気になるのは、国内の設置個所が、2016年頃で頭打ちになっていて、それまでの国内設置台数推移や、海外の設置台数の推移と比較して、低迷しているように見えるところです。




急速充電器は、1ヵ所に2台設置してある個所などもありますので、この表にある急速充電器の基数の方を使ってみましょう。





急速充電器の設置台数は、CHAdeMO協議会公表の急速充電器設置数推移グラフと表を参考に、当該年設置台数を推定したものであり、その年の正確な台数ではありません。
というのは、リーフの販売台数のように毎月発表しているものではなく、ある一定間隔ごとに発表しているものであり、当該年末現在の台数と言うのは、公表されていないようです。
この表に記載されている設置台数のうち、一番年末に近い、直前の設置台数の数字を拾っています。





先ほどの、リーフの累積販売台数と、急速充電器の設置台数の推移を重ね合わせてみたのがこちらになります。

 ・2014年頃までは、販売台数の推移と、急速充電器の設置ペースが似たようなカーブになっている
 ・2015年に、リーフの販売台数の推移を大きく上回るペースで、急速充電器が設置されている
 ・2016年以降は、リーフの販売台数が伸びているのに、急速充電器の設置ペースは、落ちてきている

このグラフを見ると、2015年頃から2017年頃は、その前の2014年頃までと比較して、急速充電の混み具合は、だいぶ緩和されていたが、2018年は、販売が伸びて、急速充電器の設置ペースが落ちたことから、昔の混み具合程度になったように見えます。





そして、急速充電器1基あたりのリーフの販売台数を計算して、グラフにしてみました。
これは、販売台数の累計で計算していますが、古いリーフは廃車になったいりしていると思いますが、急速充電器は、現時点での設置台数となっていますので、実際は、もっと少ないリーフの台数で、1基の急速充電器を分け合っている計算にはなると思いますので、参考程度にご覧ください。

 ・2018年は、15.6台のリーフが、1基の急速充電器を分け合って使っている計算になる
 ・2018年の15.6台と言う数字は、2012年当時と同じレベル
 ・2015年には、急速充電器が積極的に設置されたことで、9.7台のリーフが1基の急速充電器を分け合って使っている計算となる
 ・その後、年を追うごとに、急速充電器1基あたりのリーフの台数は増えており、混雑が進んでいるように見える
 ・しかし、今よりも、2013年当時の方が、19.6台のリーフで1基の急速充電器を分け合って使っている計算となることから、その当時に乗っていた方にとっては、設置されている急速充電器の台数も増えてきており、その当時ほど充電待ちが増えていると感じていないのかもしれません



 ・当時と今を比べると、リーフに搭載されているバッテリーの容量が異なっており、急速充電を行う回数が減ってきていると想定できるので、そのあたりのデータもあれば、より急速充電待ちを把握しやすい分析ができる気がします
 ・日産リーフの販売台数だけで比較していますが、他メーカーの急速充電器を使うクルマのことや、ZESP2で無料になる急速充電器の設置台数との比較をしてみると、より、リーフの充電待ちに近いデータが見えるようになってくるかもしれません

 


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