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KAKUさんのBlog

ZE1リーフ 長距離走行時のバッテリー温度上昇  2018-11-21 20:49:09

先週末気仙沼まで往復しました。その走行データをまとめている最中、ゴーン会長逮捕のニュースが飛び込んできた。なぜ?何がおこった?という感じで、時間が経つにつれ状況が分かってきましたが、今は驚きを通り越して、非常に悲しい気持ちです。

三菱の燃費偽装問題の時、しばらくブログを書く気持ちが萎えましたが、クルマには罪はない訳ですよ。i-MiEVといういい車を放ってくれた厳然とした事実だけを見つめていると、いまユーザーが応援しないとどうするんねんという気持ちが湧いていたのを思い起こします。
今回は、、どうもあの時とはなにか違う感情です。。。。これからも日産応援できるだろうか・・。。。


さて、あれはあれ、これはこれと割り切って、ブログの記事を仕上げます。

先週、EVOC東北ボランティアで片道500kmを往復してきました。
せっかくのロングできるチャンスだったので、遠征する前から何かしらのチャレンジしてみたいと思っていた。

1. 一充電で何キロ走れるか、、。。というのはちょっと普通で面白くない。
2. エコ運転で最高電費記録に挑戦。。。。。む~ これも、だからなにって感じ、あまりいい値を出せない自信があったし^^;

40kWhリーフだから、前々からやってみたいことがありました。それは、本当に長距離に向かないのだろうか? 次の60kWhリーフの仕様が明らかになる前(というか、発表どころではなくなった??)にこそ、如何にバッテリー温度の上昇を抑えられるか、チャレンジしてみました。

結果
◇行きは、500km走行に僅か11℃の上昇に抑えることができた(出発時のバッテリー温度:19.4℃→到着時:30.4℃(たぶん6セグ))。
◇帰りは、高速走行メインだったので30.4℃の上昇(スタート時15℃、最後の充電完了時45.4℃(9セグ))だった。


経路充電は8回です。コンビニ(20kWh)、道の駅(30kWh)のQCをつなぎ、到着時には9回目の充電をしましたが、翌日のイベント用の給電に備えてでした。最後は95%まで充電したのですが、その9回目のQCも含めての結果です。

バッテリー温度は、気温にも左右されるかとは思いますが、それでも、500km走って11℃しか上昇しないのは驚きでした。44kW日産QCで、残量が少ない領域から30分充電すると14℃くらい上昇するのが分かっていますが、9回充電してもそれよりも少ないんですもの。40kWhリーフでも充電の仕方(Wh数の小さいQCや、充電率の高い電流が抑えられる領域で充電)することで温度を上げずに走れるということです。

対して、特に温度に配慮した走りをしなかった帰りは、30℃以上上昇しました。
9月に関西関東往復した時は、気温も高かったので同じ比較はできませんが、30℃スタートで50℃程度まで上昇していたので、20℃程度の上昇だったですが、今回はそれを大きく上回っています。
スタート時15℃、自宅到着時33%残でバッテリー温度45.4℃で9セグでした。ここでQCするとさらに温度が上がりますね。まあ、逆に高速道路での充電を3回実施したにもかかわらず9セグに抑えられたのは外気温が低かったためでしょう。真夏なら、52℃超11セグを超える(レットゾーン)は必至だと思います。


以下、走行データです。横軸は時間、左軸はSOC、右軸が温度です。
行きは20-30℃の間を維持しています。⑧回目の充電までは25℃前後とあまり変わりません。気温が0℃近くになっていたのも功を奏したのでしょう。
帰りは綺麗に、特に③④⑤の高速PAでのQC時には10℃近く上昇しています。
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ちなみに、充電箇所と電費(n-Linkデータ)は次のとおり。
自宅 19.4℃
↓159.1km  8.0km/kWh
①ファミマさくら馬場店 自宅から約160km走行して初の充電 20kW 30分
↓86.3km     7.6km/kWh 
②福島日産那須川店 44lW  5分充電  
↓23.2km    6.3km/kWh
③ファミマ本宮関下店 20kw   30分充電
↓23.0km    8.5km/kWh
④道の駅 安達智恵子の里 30kw 30分充電
↓50.1km    6.7km/kWh
⑤ファミマ 白石インター店 20kW 30分充電 
↓55.6km    7.7km/kWh
⑥ファミマ あけの平店 20kW 20分充電
↓2.7km    7.7km/kWh
⑦イオンモール 富谷店 3kW(200V) 2時間充電 朝飯&仮眠
↓72.3km    8.8km/kWh
⑧ファミマ花泉金沢店 30kW 30分充電 
↓30km    7.3km/kWh
〇道の駅むろね お土産買い休憩のみ
↓12.9km  20.9km/kWh
⑨日産プリンス 宮城 気仙沼店 50kW 30分充電 充電完了 30.4℃(たぶん6セグ)
↓3.3km  7.1km/kWh
ホテル
 
下道なのに、あまりいい値ではないですね。気温のせいでしょう。
 
帰りは
気仙沼コミュニティセンター   15℃
↓5.5km  8.7km/kWh
①ファミマ 気仙沼岩月星谷店 20kW 30分充電 
↓43.4km 7.5km/kWh
〇道の駅 三滝堂 夕食・お土産買い休憩のみ
↓29.4km 8.1km/kWh
②道の駅 上品の郷 30kW   20分充電 お土産買い
↓74.6km   6.5km/kWh
③菅生PA 40kW 30分充電
↓112.4km  6.5km/kWh
④安積PA 50kW 30分充電
↓125.2km  7.2km/kWh
⑤都賀西方PA 40kW  30分充電 45.5℃(9セグ)
↓132.2km  7.2km/kWh
自宅  


行きは、SOC50%を下回らない状況で走っています。QC間隔は最初こそ160kmほどの走行でしたが、その後は一般道50~70kmを1時間半~2時間運転する距離でしたので、途中仮眠を取りつつ適度な休憩を兼ねられました。振り返ると経路充電8回とは結構大変そうですが、実際はそれほど充電やった感はありませんでした。むしろ高速道路できちっとした充電を3回つなげた帰りの方が、充電しっかりやった感が高いですね。
 
これは、横軸を時間でなくて距離にしたのが次のグラフ。3回目からは70-85%の間、後半60-90%の充電率が高い領域で使っていたようです。このように充電率の高いところでQC繰り返してもとバッテリー温度は上がらないということです。

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◇まとめ
ファミマQCで充電率が高いところで繋げていくと、500kmは全然問題なく、感覚的にはその倍1000kmは走れそうな予感です(スイマセン根拠はありあません)。
(ところで、ZE0はインパネに航続距離、バッテリー残量、バッテリー温度計が一つにまとまっていたのですが、ZE1はいちいち画面を変えないとバッテリー温度が分からないのはどうにかしてほしい。カスタム表示ができればいいのな)


◇イオンモール富谷で普通充電中のリーフ
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◇明日に備え気仙沼の日産で充電中
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◇三陸自動車道(無料区間)走行中
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◇高速SAで今回最高の充電量 温度上昇は12℃でした。
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ところで、今回のロングで、SOHの推移はどうだったでしょうか。次回は、そのSOHの変化をまとめたいと思います。 

 


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