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KAKUさんのBlog

5万km走ったリーフのSOH[LeafSpy Log] と SOHを低下させない方法 2018-03-28 20:31:34

みんカラのお友達はご覧になっているかもしれません。整備手帳の記載ですがこちらでも共有します。
最後に、既知のことではありますが、SOHを低下させない方法を記しました。
 
(17)LeafSpyバッテリーステータス記録(これで最終回にしよう5万kmでも100%)
Leaf Spyから得られるデータを定期的に取得、データ整理しています。
納車以来、17回目となります。ようやく50,000kmです。
データ処理日 2018.3.26
走行距離 50,030km

各数値は以下の通り。
  AHr=65.73
  SOH=100%(v0.40.102)
なお、最新バージョン(0.41)では、
   SOH=100.51%(v0.41.115)と出ます。versionの違いで数値が若干ちがいます。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(17)LeafSpyバッテリーステータス記録(これで最終回にしよう5万kmでも100%)
SOHとHxの推移です。
Hxが100%を切るタイミングでSOHも100%を何度か割り込んでいましたが、50,000km直前に100%に復帰、そのままキープできました。
 
(17)LeafSpyバッテリーステータス記録(これで最終回にしよう5万kmでも100%)
充電回数の記録です。
トータル QC 1124回
     NC  485回
48,000km以降急激に増えていますが、これは、夏からL2Hを始めたためです。なお、充電開始、給電開始それぞれカウントされます。
 
 
 
 
(17)LeafSpyバッテリーステータス記録(これで最終回にしよう5万kmでも100%)
データ処理の都合上、30,000km以降ですが、AHrの推移です。
 
(17)LeafSpyバッテリーステータス記録(これで最終回にしよう5万kmでも100%)
SOHに連動するHxの時間的な推移です。
データ処理の都合上、2016年1月から2018年3月までの状況です。
昨年8月以降変化が少ないですね。
L2Hを始めてからあまり走っていないことが良く判ります。
 
(17)LeafSpyバッテリーステータス記録(これで最終回にしよう5万kmでも100%)
同じ期間のバッテリー温度の変化です。
上に飛び出たところは帰省時や、ロングでQC多用した時です。グラフの縦軸がHxのまま修正忘れてました。温度(℃)と読み替えてください。
 
(17)LeafSpyバッテリーステータス記録(これで最終回にしよう5万kmでも100%)
L2Hを始めた頃の8月以降を拡大してみました。2回ほど変動していますが、1回目はお盆の関西帰省(往復1200km)、2回目昨年秋の新潟OFF(往復550kmくらい)です。年末年始はリーフを使わずレンタカー利用したので、Hxは変化していません。

このLeafSpyのデータを見る限り、SOHはL2Hの利用によって変化しない。走行時にのみ変化することことが分かります。
納車以来、いつから劣化してくるか興味があったので、LeafSpyのLogを取ることを始めましたが、データを整理している過程で、劣化する状況(*)がわかり、それではといういことで、低下しない使い方をしてきました。
5万kmという一つの節目を超えましたので、データ整理は一旦これで最後としようと思っています。今後は特に劣化を気にせずに、大きく変化した時などに報告していきたいと思います。

なお、下記に、劣化する状況について記しました。EVに関心の無い方、バッテリーの劣化に関して関心がない、はたまた、リーフに関心のない方がご覧になると、なんとめんどくさい車かと思ますね。そう言ってしまうとこのブログの意味もなくなるし、このサイトの存在の意義も一部薄れるので、そう思う方はテキトーに流して下さい。
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*)SOH(Hx)が低下する状況、および、上昇する状況
1)下がるとき
過去リーフオーナーさんから教えてもらったこと&私の5万km近く乗ってきた経験に基づいてわかったことです。発信時や加速時、インパネの◎印が3ドット以上点灯すると0.01程度下がります。また、ブレーキを踏んで回生利かせると、Hxが0.01程度下がります。
また、追い越しなどで急加速すると0.01以上下がります。
ですので、走り始めの、急加速、急発進は厳禁です。高負荷を掛けて走るとHxは低下(つまりSOHも低下)します。

2)上がるとき
普通充電あるいはQCして一旦充電率の高い状態(80%以上)にする。
なるべく減らさないような走り、一旦電気を減らし(20-30%くらい)た後QCします。
現在、5万kmほど走っていますが、Hxを低下させないようにして、一度電気を減らし、80%以上にします。2回くらいQCしないと復活モードにスイッチが入らないようです。ですので、一気に300kmを超えるくらいのロングがチャンスです。

この状況になったら、QC後、ブレーキを踏む必要のない、つまり自動車専用道路上で速度が変わらない範囲でアクセルオンオフを繰り返します。具体的には、インパネの◎が消費←→回生に行ったり来たりさせます。そうすると、Hxが見る見る上がっていきます。Bモードのほうがいい感じです。
当初、~20000kmくらいまでは1回目のQCで回復していましたが、今では、2回目あるいは、200Vで満充電して一旦電気の残量減らしてから、QCしないと上昇しなくなっています。これは、もしかして電池が劣化したのかもしれません。

3)変化しないとき(上がりも下がりもしない第三の状態)
1のことやらなければ、下がりにくく変化しない状態を保てます。
つまり、発進時◎2ドット以下キープする、ブレーキを踏むまでにNにすると下がりにくくなります。
しかし、◎2ドット以下キープは出来ても、Nにチェンジしてブレーキはかなり制約があり、お勧めはしません。
また、24kWhリーフは、LeafSpyのSOCの値が40%を切っているとHxは変化しません、つまり劣化しないです。30kWhリーフは、SOCが50%未満だと変化しないと聞いています。24kWhの40%は50km位しか走れませんが、30kWhの50%だと100km近く走れ街乗りだと十分ではないでしょうか。

もう一点、温度が低いとHxが変化しないことも分かっていて、少なくとも電池温度10度以下だと、SOCが何%でも上がりも下がりもしません。寒い地区だと真冬は気温が0-5度となることが多いので、普段使いでバッテリー温度を上げなければ、普通充電で運用していると変化しない状況もあるということになります。

QC使っても、LeafSpyで電池温度をモニターしておき、8度位に上昇したときにQC停めます。0度からだと50-60%くらい入りますでしょうか。
その状態で下道を走り始めると、温度がセンサーと馴染んで多少上昇するのですがぎりぎり10度を超えないことも出来ます。夏はSOCに着目して40%以下に調整して劣化しないようにできますが、冬は温度で調整したほうが距離が長く走れます。ただし、一日あるいは2日で一回きりですね。完全に気温になじむのは24時間くらい掛かるので。

ですので、冬の間は変化せず、春になると10度より高くなり、急に劣化してセグ欠けを体験された方も多くいます。

また、単に高速道路を走っても上がらないときが有ります。
①高速道路でオートクルーズを利かせたとき・・・変化しない
②追い越し車線をかっ飛ばしたとき・・・逆に下がってしまう
すでの説明済みですが
③SOC40%以下のとき(30KWhリーフは50%以下)
④バッテリー温度が10℃未満のとき(10℃台でも変化しないので10℃~11℃の間かも)

ですので、まとめますと、普段は30kWhリーフなら50%未満で運用し、300km以上走るときに復活走行にチャレンジする。帰宅するときにはSOC50%以下になるように、最後のQCの充電量を調整し、帰宅した時には50%(24kWhリーフだと40%)を切るように調整して走る。
ということをすれば普段は変化させず、遠出では、最初のQC2回で低下しますがその後復活というサイクルができます。
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