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2018-09-22 07:55:07第6回EVOCカンファレンス 2018 in HAKONE (2018.9.16) 午後の部 開催報告②

 第6回EVOCカンファレンス 2018 in HAKONE 午後の部(2018/09/16)開催報告

 

「第6回EVOCカンファレンス 2018 in HAKONE 」の午後の部です。

(午前の部は こちら

 

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お昼は、事務局が用意しましたお弁当(希望者のみ)を、皆さんで語らいながら昼食を取ります。
午後の部は、充電インフラ、V2H関連の話題となります。

午後トップバッターは、スマホアプリ「EVsmart」でお馴染みのアユダンテ株式会社 社長 安川様より、「世界の電動車輌と充電インフラ事情について」ご講演いただきました。

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バッテリーの進化について
・2018年1~6月に限ってバッテリーのシェアは、パナソニック(日本):21.1%、CATL(中国):14.41%、BYD(中国):10.99%、LG Cham(韓国):10.59%、Samsung (韓国):5.57% と、CATLが急成長、BYD、LGの勢いが少し落ちている。
・生産能力は、パナソニックが現在20GWhのところ、2018年末には35GWhを準備(していると言われている(モデル3の6000台/年向け)。
・CATLは、2020年88GWhを目指す。一工場あたり24GWhクラスの工場が出来ている。
・その他に、NorthVolt(スエーデン)2023年に32GWhの工場を作る。
・TeraE(ドイツ)は、政府肝煎りの会社で、34GWh を2028年に立上げる。10年くらい要するのが、これが普通。中国、韓国はとんでもないスピードで立上げているのがわかる。
・電気自動車に使われているメインのバッテリーの種類は2種。
・NMC(ニッケル-マンガン-コバルト):多くの電気自動車に搭載。急速充電に強く、安全性が高く、長寿命、密度は中。
・NCA(ニッケル-コバルト-アルミニウム):テスラに搭載されているパナソニックの電池。密度が高く、パワーも強い。安全性は中。
・NMCAという両方の長所をカバーするM(マンガン)もA(アルミ)も入れた開発もされている。

EVの状況
・2018年になると初のEVをリリースするメーカーが数々登場。
・アウディのe-tron(SUV)、ヒュンダイのIoniq(BEV)やKona(BEV)。ジャガーのI-paceなど。2019年になると、アストンマーチンのRapidE、MineもBEVのアナウンス。ポルシェのTaycan、ボルボのPolester 2、日産も60kWhを2018年度末には???
・日本メーカーで長距離EVへ布石を打っているのは日産一社。
・海外大手で、遅れているのはBMWとFord
・2020年、長距離EVのリーダーになる可能性があるのは、VWグループ(5モデル予定)とテスラ(4モデル予定)

必要な航続距離とそれに見合う充電能力
・長距離EVの定義として、環境保護局(EPA)が定める米国電費基準では300km。NEDC(新欧州ドライビング・サイクル)ベースで500km。それくらいの走行距離であれば、夏は、高速道路300km走れる。冬は3割減るので230kmくらい走行可能。
・QCでは80%くらいまでしか充電できないので、冬なら180kmくらい。つまり、180km毎経路充電できる場所があればどこでもいける。
・180kmとは?東京から静岡の中心部ぐらい。そこで80%充電すると次は名古屋、2回充電すると京都・大阪までいける。
・大阪まで大体7~8時間かかるといわれている。まったく休憩しないと5時間くらいなので、30分くらい2回休憩いれるのと充電30分2回と変わらないレベルになる。
・東京から北西の方だと水上温泉のあたりまでが180km。もう一回充電で新潟市までいける。北は那須塩原まで行けて、一回充電すると盛岡までいける。
・180km走るためには電池容量はどれだけ必要か?
・電費のいい中型セダンで50~60kWhは必要だろう。SUVだと電費が悪くなるので、80~90kWhくらい必要。そこから20%くらい余裕をもたせるとなると、中型セダンで75kWh、SUVで100~110kWhがひとつの狙い。
・この容量があると、米国の標準的な平均速度70mi(112km)もカバーする。が、ヨーロッパはそうはいかない
・EUは、英、独、どこも早い。時速120~130kmで走っている。場所によっては140km/hと皆、平気で出している。アウトバーンではもっともっと出ている。なので、充電スタンドの間隔は詰めている。
・では、充電器にはどれくらいのパワーが必要なのか、
・高速走行300km走るのに電費5km/kWh前提、 QCで80%まで充電するには48kWhの電力が必要。
・48kWhを0.5hで充電するためには、能力96kWの充電器が必要。50kWの充電器では30分充電では不可能。
・CHAdeMO 50kWの充電器では一時間以上かかる。60kWhのバッテリー8割の48kWを急速充電で入れられない。
・100kWの充電器があるとすると、夏なら距離240kmを平均速度90km/h(メータ100km/h)で走って2時間40分運転、15~30分休憩で充電可能。冬だと2時間運転して休憩というペース。今でも十分使えるレベルとなる。問題なのは100kWの充電器がないこと。

・世界の充電インフラはどう動いているか。
米国の急速充電器について
・テスラのスーパーチャージャーネットワークが世界トップ。1342箇所あって、一箇所あたり4基以上、400Vで333Aの充電器です。4基でだいたい300kWぐらいのパワーがある。
・料金は複雑で、カルファルニア州の例で、26セント/kWh、テキサス州では20セント/kWh。出力で料金もかわってくる。無料が9割くらい。ある程度スペーシングをもって配置されている。
・エレクトリファイ・アメリカ(EA)が2019年末までに全米290か所QC設置。
・VWディーゼルゲート事件で、米国裁判の和解案としてWAが設立した会社。
・予算は2200憶(ちなみに平成26年日本での予算1000憶の約2倍)このうち800憶がカルフォルニア州向け。
・カルフォルニアでは実績は0だが、計画では160か所に600基設置予定。すべて150kW以上、場所によっては350kWが設置の予定。ゾーンを決めて、設置事業者を募り、交渉して作る。
・充電器は、4社、ABB(スイス)、BTCpower(アメリカ)、Efacec,(ポルトガル)、Signet(韓国)。
・4基構成の場合、350kW(CCS)×2基、150kW(CCS)×1基、50kW(CHAdeMO)x1基と、CCSが推進されている。技術的には併設可能であるが、政治的意図でCHAdeMOの締め出しが?
・料金は30セント/分+1ドル

米国の普通充電器
・6つの都市を対象に1500基。オフィス・マンション対象。6.6kW-9.9kWと倍速3倍速。
・ワークプレースチャージングで通勤にEVチャージや、TVで啓蒙CMもある。
その他
・EAの普及活動として、試乗会を12のロケーションで実施している。ショッピングセンターで延べ31日間。Nissan Leaf、Chevy Bolt, VW e-golf、Tesla Model S、 BMW i3、HONDA Clarityなど。

ヨーロッパの状況
・IONITYといアライアンス(BMW、ダイムラー、フォード VW、アウディ、ポルシェ)ができた。
・350kW×6基でスタート、CCSでCHAdeMOなし。1回8ユーロ(1040円)
・2019年までに400か所のQC設置計画

日本の状況
・去年から高出力が増えている。44kW以上が+6.8%。40kW: +0.4%、≦30kW:+3.8%。JFEさんが増えているイメージ
・今後100kW、150kWが実現。液冷のケーブルが必要。CCS陣営の充電器(4社)は既に水冷ケーブルは準備済み、チャデモは水冷ケーブル付充電器はないので遅れている。
・高速道路の889箇所に120kWのQCを8基づつ設置したら? 基本料金111万円+設置コストを補助金でまかなうと1200億円くらい。
・実際は、889箇所も必要なく30~40箇所で十分だと思う。超急速充電網をつくらないと、あちこち旅行するのは難しい。



そして、最後の講演はV2Hに関連するもので、代表メーカーのニチコンさん、東光高岳さん、そして、三菱電機さんから、最新V2H製品についてご紹介いただきました。

まずは、ニチコン株式会社 電源センター 蓄電システム企画部 部長 山本様より、太陽光とEV、蓄電池の3つをDC-DC連携した最新技術を搭載した「トライブリッドシステム」の紹介です。

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・ニチコンはV2Hを世界初製品化したメーカー。主力はコンデンサー、京都にある。地球との共存を目指して、環境保全に向けた取り組みを推進。急速充電器の昨年度はシェア一位。
・家庭用蓄電システムを2012年震災の一年後に開発、累計生産約5万台。家庭用蓄電システムは普及期に差し掛かってきた。対してV2Hは7千台。
・蓄電システムは太陽光と一緒に併設する場合がほとんど。
・年々、太陽光の売電がどんどん下がっていく。売電価格が電気代とクロスするポイント以降は、売電より自己消費が得、安心ニーズより経済ニーズに入ってきた。
・先々週、EV充電規格が2020年に統一というニュースがあり、CHAdeMO対応車種しかV2Hが対応できていないので、早く統一されないかと思っています。
・調査会社によるとEVは2020年から120~200万台と予測しているところが多い。ブルームバーグは2030年に400万から2000万台と予測。対して、国際エネルギー機関(IEA)が5/20に2030年に2150万台というブルームバーグより大きな数字を発表した。しかも上振れ3800万台の可能性あり。世界のEVシフトは思ったより早くやってくるのではと期待している。
・太陽光発電で車を走らせ、CO2削減で地球環境に貢献しようとこの理念をもって、このトライブリッド蓄電システムを開発した。
・我が家のEVは自宅の太陽光で充電、蓄電システムで電力の自給率アップ、バーチャルパワープラント(VPP)対応で日本のエネルギーシステムに貢献できるのがこの製品。
・トライブリッドシステムのイメージは、太陽光がパワコン経由してV2HスタンドでEVに充電する、昼間ご自宅にEVがあるお宅はこれが可能。
・しかしながら、通勤でEVを使うと昼間はEVに蓄電できない。どうするのかというと、蓄電池をかませる。昼間太陽光発電している時は、蓄電池に貯める。そして、帰宅後、エレムーブボタンを押すと、蓄電池の電気がEVに電力移動する。国交省のデータでは、一日に走行する通勤距離を賄う電気として2~3kWhと出ている。当日走った分の電気は補充可能。
・もしもの停電時に電気を使えるから安心。これはV2Hの非常に大きな特徴。
・蓄電システムではありえない40kWhという大容量蓄電システムがリーフだと実現する。
・熊本地震(2016年4月)は、家庭用蓄電システムが始めて大きな地震に遭遇した事件となった。真夜中だったが、停電の直後から電気が使えた。我が家に、近所の方が集まり、テレビを見るとか、スマホの充電をしてもらった。大げさだが、我が家が近所の避難所となってお役立ちができた。
・余震が多く車中泊したが、日本では悲しいことに家に泥棒が入られたりすることがあったが、玄関に電気がついているので泥棒への抑止となり、安心して車中泊ができた。
・南海トラフ地震が想定されている。中央防災会議の試算では日本の半分の2710万戸が停電と予測。そういう事態でも太陽光と蓄電池、EVがあると、昼間天気さえよければ一週間ブラックアウトしても大丈夫。災害に強い家作りができる。
・最初は、蓄電池容量4kWhでスタートし、家族が増えたら8kWhまで増加することができる。
・EVを買ったときに充電スタンドを追加すれば、EVへの充電、EVからの給電が可能。将来、システムの拡張ができるというメリットがある。
・V2Hスタンドは、ガレージに置いても邪魔にならないスリムトール(奥行222mm)にした。
・パワコンは15年長期保証。
・蓄電池は4kWh、8kWhまで増設可能で、10年保証。
・V2Hスタンドは6kW倍速充電可能で、これも10年保証。
・充電ケーブルは、7.5mが標準装備。頭から入れてもバックで突っ込んでも届くロングケーブル。
・リモコンは、EV、蓄電池、太陽光、家庭負荷、そして、系統、この間の電気の流れがアニメーションでわかり、全部手元で操作可能。
・対応車種は、日産リーフ、アウトランダーPHEV、i-MiEVの国内EV、PHEV。海外メーカーの車種には未対応。対応するには車両側の対応が必要。
・ガソリン車をEVに変えると、ガソリン代の節約が年間12万円くらいと試算されているが、この商品で、電気代をただにできる。
・補助金については、蓄電システムへの補助金がある。ゼロエミッションハウス(ZEH)、ZEH+、バーチャルパワープラント(VPP)とかの蓄電システムに対する補助金がある。
・NeV(次世代自動車振興センター)の充電器への補助金がある。ちょうど、先週9/12に機種登録が完了した。残念ですが、個人向けの補助は18年度対象外。
・しかし、地方自治体の補助金が使える。蓄電システムを買ったときに蓄電池の補助金、V2HでNeVの補助金を受けられるようになった。

・115万円のZEH+補助金が支給される制度が今年から始まっている。
・東京都などでも蓄電池やV2Hに一定額の補助金がでる。
・いろんな自治体でV2Hの補助金があるので、お宅の自治体の制度をご活用ください。
・56万世帯が2019年11月にFIT終了し、売電48円が5円とかになる。今後は、自家消費やEVに充電していただくのが一番良い使い道となる。
・いつもの太陽光発電を、家・車でフル活用、もしもの非常時にも安心が大きい、追加の機器が拡張できる。そして、三つの機器(太陽電池、蓄電池、EV電池)の間をDC-DC接続で、AC変換のロスなし。
・ガソリン代の節約で経済性にも優れていて、地球環境にも優しいシステム。太陽光と電気自動車をすでにお持ちの方は、ぜひトライブリッドで、太陽光自家消費生活に切り替えることをお勧めします。




そして、TEPCO ホームテック株式会社 省エネリフォームグループ 滝川様から0円で始められる太陽光システム「ソーラーエネカリ」のご説明、株式会社 東光高岳 EVインフラグループ次長 村井様から新製品のV2H製品
Smaneco V2H」の説明です。
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まずは滝川様より「ソーラーエネカリ」のご紹介です。
・TEPCOホームテックは、東京電力が昨年8月家庭用省エネリフォームをするために設立した販売施工会社。
・今までの電気を売るだけでなく、さまざま省エネ機器をみなさまのところにお届けしようと設立した。
・太陽光システムは高いので、0円で太陽光をつけるシステムを考えましたので、その紹介をします。
・「ソーラーエネカリ」という初期費用0円で、ご自宅で太陽光システムを設置できるシステムです。高額な太陽光システムを、リースを使いながら0円で提供。自己消費と売電の差額でリース料をまかなうというシステム。
・特徴なのは、東京電力と契約のあるお客差万は、電気料金とセットでリース料を引き落としで一本化できる。東京電力ならではの商品。ぜひご活用ください。

・たとえば4kW入れると、19,000円/月の電気代の一般的なお客様でしたら、自家消費5000円、余剰電力6000円、下がった分を太陽光の導入の利用料でまかなうことができる。これができたのは太陽光単価を落とすことができたから。ぜひ、EVをお持ちの皆様で、ご自宅には太陽光のないというお方は、0円ですので、このシステムをご活用ください。電気のリフォームは東京電力グループにお願いします。


そして、村井様より小型V2HシステムSmaneco V2H」のご紹介です。
・東光高岳から新発売したV2Hについてご説明させていただきます。
・小型で、使い方も非常にシンプルにしたのが特徴。
・供給容量は連続定格で3kWです。ただ単に先行メーカの半分の容量で製品化してしまうと、頻繁に系統に切り替わるので、MAX6kWを2分程度までもつようにした。
・その他の特徴としては、タイマーで給電、充電ができることと、停電時起動用の電池は製品の中には持たないようにしたこと。

・一つ目の特徴として本体が小型、幅58cm、奥行31cm、高さ74cmと、エアコンの室外機くらいの大きさになっている。
・接続箱は幅63cm、高さ32cmと、少し大きめの分電盤の大きさ。
・方式としては、系統非連系(ニチコンと同じ方式)となっている。
・車両からの電気の切り替えは、10msec以下で切り替える。
・太陽光発電をつける場合は一次側につける交流接続方式となる。
・系統非連系方式のため、給電時は太陽光からは全量を売電することになるためダブル発電として申請する必要がある。
・小型なので、運びやすく、既築住宅に導入しやすい。
・入力電圧については単相の3線式200-100Vである。洗濯機、掃除機など、突入電流の大きい機器を使った場合に、系統に切り替わらないように6kWまでもたせるようにした。
・仕様を決める段階で村井の自宅の測定結果を用いた。契約電流40Aの村井の自宅では電流が40Aでブザーが鳴るようにしている。ブザーが鳴るのは冬場の1月2月の寒い朝、エアコン、お釜、朝ごはんの準備で電子レンジをいれると鳴る。
・仕様は30Aだが、6kWを2分ほどもたせるようにしている。もしブザーが鳴ったら、電子レンジを落とすなど電力調整をしてほしい。2分あればピークが落ちると見込んでいる。

・SmanecoV2Hの連続定格仕様は30Aだが、短時間定格は60Aを2分ほどもたせるようにしている。もしブザーが鳴ったら、電子レンジを落とすなど使用電力を少なくしてほしい。2分あれば電子レンジなどを止める操作ができると見込んでいる。
・電力会社は大体スマートメーター化しているが、過負荷曲線で時間と電流の曲線のちょっと下くらいをくぐるように作っているので、6kWフルフル必要でなければその時間が延びる。そんな特性を持たせた。
・とにかく小ぶりが特徴、機能を抑えて長く使えるようにと考えて作った商品。
・バランスが偏った場合は、例えば、片相0となっても、連続25Aまで流し続けるようにした。
・タイマーは1時間ごとに設定可能。すぐ充電したい場合は手動優先で動く。
・画面も単純、”コネクタロックするかしないか”、”充電するか、給電するか”、非常にシンプル。
・取説もほとんど見なくても扱えるようになっている。
・内蔵電池は省いた。理由は、めったに停電などしないので、内蔵電池が使えなくなっていても気が付かない可能性がある。車の補助バッテリーは普段から確認しているので確実に動作する。このため、非常時には車のアクセサリーソケットから電源供給して装置を起動する設計とした。

・事例紹介として、今年8月に設置した、富士市のお客様の事例をご紹介します。
・ソーラーパネル一体型、三菱ミニキャプ・ミーブを所有。FITがもうすぐ終了されるので弊社の装置を導入された。
・もう一つの事例として、北海道帯広のお客様の事例。8/28に導入、今回の停電では役に立ったとの話しを伺っている。電気工事店さんが導入。e-NV200をお持ちで、一つ課題が見えた。事務所にてコピー機も含めて普通に使ったら電池が少なくなったとのこと。部屋の中にいると、外の停電が分からない。昼に気がつきすこし絞ったが、足らなくなった。家でどれだけ消費しているのかの表示が大事。




最後に、三菱電機株式会社 京都製作所 営業部 スマートエネルギー営業課 課長 多鹿様から、太陽光と系統とが自在に連系可能な最新の「三菱 Smart V2H」のご説明です。


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・2014年に世界初の太陽光と連携可能なSmart V2Hをリリース。初代機のAシリーズ、Bシリーズを経て、現在三代目のB3シリーズが販売から1年経過、展開している。

・先日、個人的には中古リーフを購入、2か月になるが、のったその日から、ペットを超えて、家族の同志となっている。ほんとうに、リーフに乗り始めてから人生がかわった。リーフをのっていると穏やかな気持ちになる。Smart V2Hを導入したらもっと幸せになれるかなと思う。そして、ついに来週太陽光も導入することになっている。

・Smart V2Hシステムのポイントとして、一つは、再生可能エネルギーの有効活用、(太陽光)、定置電池としての電源としての活用、電気を運べるという可搬性がある。

・EV、PHVに乗っている方は、環境意識が高い方が多く、PVもやっていると聞いている。
・このSmart V2HをEV、PHEVを活用することで、たくさん貯められ、いっぱい使える、そして、太陽光を利用していっぱい走れる。
・いっぱい貯められるというところは、例えば40kWhリーフ。一般家庭では10-14kWhの電力を消費するといわれ、EVだけで3~4日の暮らしができる。
・災害が起こったときには、インフラの中でも電気の復旧がもっとも早い。この前の北海道や関西においても、1~2日、おおよそ3日以内の復帰だとすると十分な容量。

・二つ目に、いっぱい使えちゃう。初代のAシリーズから太陽光連携がメリットだが、PV+EVで最大10kWの電力を供給できる。冷蔵庫、空調、IH、エコキュートすべて賄える。
・使っている分電盤にそのまま直結しているので、何かあったときにプラグの刺し直しが全く不要というのもメリット。
・いっぱい走れますというところですが、一つのシミュレーションとして(10km/kWh走る前提)、ガソリン代が153円/ℓとして、EVだと電気代+再エネ賦課金で33円必要だがFIT卒となると11円となる。とにかくドラマチックにコストメリットが出てくる。年間17万円、例えば5kmとしても16万円相当の年間のメリットが出てくる。

・当初Aシリーズは標準価格が97万円、そのあとBシリーズ、B3シリーズの2モデルを経て、標準価格は169万円と+70万円となった。
・自律起動用のバッテリーをリチウム電池に変えたとか、塩害地域対応としたとか、寒冷地仕様(-10℃を-20°まで)に拡大したとかのスペックアップを図りながら169万円となったが、16~17万円/年というコストメリットがあるので10年で元が取れる。

・もう一つのポイントは、100Vはもちろん200Vにも活用可能。
・この10日間で600万戸停電となった。この最近の状況で問い合わせが増えていて、市場の高まりを感じている。
・停電時、系統から遮断されると、SmartV 2Hが自律起動しEVから電気を持ってくる。一方、太陽光モジュールからも発電をさせて宅内負荷に電気をおくる。
・宅内使用では、EV+PVで10kW出ますので、普段と何らかわらない生活ができる。
・要はSmart V2Hがあると、災害に強い防災ハウスとなる。
・三菱は太陽光以外にもエコキュートなど家電品も幅広くやっているが、このエコキュートのタンクの水も非常水として活用できる。
・市販の定置型蓄電池との比較ですが、最近200V対応も出てきているものの一般的な100Vの定置型蓄電池では6~7kWh、多いところで11kWhといった容量。補足になるが、消防法の絡みがあり、家庭に設置する定置型蓄電池の上限は15kWh

・Smart V2HとEVなら200V対応、家中のコンセントが使える。エコキュートもOK、万が一停電となってもお風呂が使える。しかも、EVとなると20、30、40kWhと蓄電池と、安心して大容量の電気が使え、蓄電池としてのEVのメリットがある。
・関西地区では、被災した社員がいたが、一番こまったのはお風呂に入れなかったという。

・実証棟があり、実際に24kWh日産リーフでオフグリッドにした場合、どれだけ生活ができるか実験した。ある程度太陽が照っていて、週末にかけて曇ってきた状況で、最初の5日は大丈夫だった。曇りになってくると発電量が落ちて最終的には一週間の自立運転ができた。
・最後に、可搬性ということで、電気を運べるというメリットがある。
・防災拠点というのが補助金を出している自治体も多いので、ぜひ、充放電でき、太陽光も組み合わせ、さらに電気自動車と組み合わせた拠点を増やしていただきたい。
・スマートコミュニティでの活用ということで、最近でてきている仮想発電所、需給調整するアグリゲーターのビジネスといったところが今後伸びていくのではないかとみている。
・いままで家庭用だけに注力、どちらがというとPVをつけていらっしゃるとお客さんのところの販路をやっていたが、今後は、自治体さん、あるいは業務用という新しい販路をも築いていきたいと考えている。



そして、毎年盛り上がりますパネラー形式の座談会ですが、今回は次の2テーマです。
まず最初は「現EVの普及度合と次世代エコカーの行方・・2018年以降 EV は普及期に入るのか? EV はブレイクするか!?」です。

パネラーは、佐々木氏、小塚氏(日産自動車)、百瀬氏(三菱自動車) 、くまさん(EVOC)

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座談会2つ目のテーマは、 「大容量 EV への対応と充電マナーの啓蒙策」についてです。
パネラーは、安川氏(アユダンテ)、小野氏(EVステーション)、山本氏(ニチコン(株)、途中からパネラー登場されました瀬古氏(東光高岳(株))、くまさん(EVOC)です。

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 座談会の内容は、、、、とっても”ひみつ”の内容が多く、ここで詳細に記載はできないのですが、知りたいですよね~^^

  いつになるかお約束はできませんが、要旨を記したいとは思っておりますので、期待しないでお待ちいただきますようお願いします。

  来年は、ぜひ皆さん会場に足をお運びください。


最後に、記念撮影し、カンファレンスは終了いたしました。
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この後、懇親会を会場利用制限時間いっぱいの19時まで行いまして、皆さん各自情報交換と親睦を深めました。

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参加されましたEV・PHVオーナーさんの車両(一部)です。

星槎レイクアリーナ箱根の手続きを踏まえてお借りした駐車場を埋め尽くしました。

皆さんの車両全部でなくてすみませんm(_ _)m

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ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 

文責 EVOC報道担当 KAKU(藤田和弘)

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