GOLD STOREHOUSEさんのBlog
定期運行している電気バスに乗ってみました。 2013-08-05 14:52:55
先日の乗車したEVバスの様な短距離走行では無く、他にも乗れる電気バスは無かな〜と探した所、定期路線として2012年3月10日に全国初の運用開始したEVバスがあると解りました。
それは、東京都羽村市のコミュニティバス「はむらん」の1台でJR青梅線羽村駅~小作駅間の路線約7.4kmを走っているとの事。
で、
乗ってきました。
日野自動車株式会社製ポンチョをメーカーで改造した「ポンチョEV」
ちなみに「ポンチョ」という名称は「ポンとのってチョコット行く」から来てるとか。
ポンチョEV後ろ
このバスは羽村市役所を起点/終点とする路線となっており、羽村市役所〜羽村駅〜小作駅〜羽村市役所と一周のってみました。
ちなみに乗車一回に付き100円(安)です。
感想。。。
やっぱり、静か!
今までのバスの印象がガラッと変わります。
そして加速もイイです。
車内にはモニターがあり
加速中
回生中(自分が乗車中は一瞬だけ表示されました)
運転席まわり(通常シフトレバーがある所にはP-N-Dのレバーがあります)
インパネ周り(回転計と燃料計の部分は目隠しがされていました)
バッテリー残量計(液晶部分に電池残量と現在のシフトポジションが表示されます)
ノーマルポンチョのインパネ周り(日野ホームページより)
メーカーズプレート(改造車なので、形式はノーマルのポンチョと同じです)
この路線電気バスの起点が市役所なのにはワケがあります。
それは。。。
急速充電施設があるからです。
JFEエンジニアリング社製RAPIDAS(しかも2台)
1巡回毎に必ず急速充電を行います。
向かって左側の充電器がEVバス専用充電器となってます。
充電コネクター(住友製のコネクター、CHAdeMO規格なので見慣れた形です。)
車両側は
右側面、リアタイア上にソケットがあります。
急速充電中の筐体側の表示画面
ちなみにバッテリーは車両後方にあります。
運転手さんが急速充電コネクターを挿す動画
左側面後方のメンテナンスハッチ内に倍速充電用のコネクターもあります。
普段は使用せず、車両整備時に使用する様です。
そして、マフラーの無い床面はすっきりフラット。
この路線はEVバス導入に伴い新設された路線で、EV宣伝の為の路線と言って良く平坦な道を行ったり来たりします。
急速充電中、お休みの所の運転手さんにお話しを聞きました。
Q:EVバスの運転者は固定されているのですか?
A:固定はされていません。毎朝配車が行われ、連続で運転する事もあるが基本バラバラです。
Q:通勤時間帯、満車の時の動力性能や電費はどうですか?
A:路線が路線なので満員になる事は無いです。一日の乗客は十数人で、一番多く乗った人数は(この運転手さんの場合)10人位と記憶してます。
Q:空調(冷暖房)の効きはエンジン車と比べて如何ですか?
A:エンジン車と比べて遜色ありません。
Q:EVバスはこの路線専用なのですか?
A:この路線専用です。「はむらん」は他にも坂を登る路線がありますが行かない様に指示されています。
Q:路線一周毎に急速充電を行うのは大変では?
A:大変ですけど充電中は休憩できるので(笑)。
(この運転手さんが)乗った感じですと、路線(7.4Km)を3周してもバッテリー残量が約30%残る感じです。
なので、毎回急速充電を行う必要がないのですが、毎回急速充電を行うよう決められています。
このポンチョEVはメーカー(日野自動車)とオンラインで繋がっていて、急速充電をしないで運行すると翌日
「何かあったんですか?」
とメーカーから人が来ます。
等々、面白い話を聞かせて頂きました。
すれ違うポンチョ(右)とポンチョEV(左)
一度電気バスを体験すると通常のバスは苦痛とは行かなくても騒音や振動が凄いと解ります。
ちなみに...
モーター:永久磁石同期型モーター(150kw)/UQM社製
バッテリー:リチウムイオンバッテリー(30kwh)/HIH社製
羽村市のプレスリリース
電気自動車同士で2ショット。
乗車料金も1乗車/100円ですので、ご近所の方は是非一度乗車してみて下さい。
※写真は運転手さんの許可を得ています。
お忙しい所、お話も聞かせて頂きありがとうございました。