もう次の冬は走れないだろう、と、今年の5月にSOH70%ちょっとの5年間乗ったi-MiEV(X)を手放し、5年落ちのアウトランダーPHEVを購入しました。i-MiEVに未練を感じつつも、PHEVの便利さを実感しながらこの冬を迎えました。そんな中、三菱からの不幸の手紙で値上げを知りました。

正直なところ、アウトランダーに乗り換えておいて良かったとほっとしてしまいました。一方で、i-MiEVに未練…と言いつつ、コストをずる賢く計算していたのだと面の皮を剥がされた気分になりました。

他の方がコメントでおっしゃられていたように、これまでも日産サクラが売れていたのであれば、三菱もEKEVの売り上げには関係しないと踏んでいるのでしょうが、長期的に見れば低容量で充電速度の遅い車は、駆逐されていく運命なのではないかと思います。i-MiEVが世界初の量産型EVとして、たま電気自動車の隣に並んで展示される日も近いですね。せめて値上げと同時に充電量での料金への変更もしてくれれば、多くの人にメリットがあったのではないかと思いますが、そうしなかったのは大容量で充電速度が速い車を新たに買わせようとする企業側の事情も見え隠れするような。

結局、私にとってのEVがコストから切り離されない以上は、シンプルで楽しいEVに酔狂に乗り続けることはできなかったのだと悟りました。改めて、さようならi-MiEV。もうすぐさようなら、サクラ、EKEV。

一消費者としての自分自身と、利益追求者としての企業と、誰のためなのかわからない国に、むなしさを感じながら、明日はアウトランダーに乗り始めて初のオイル交換に行きたいと思います。