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いつかはEVさんのBlog

i-MiEV(X)充電ケーブル故障の結果報告 2021-06-11 10:57:54

先日充電ケーブルの故障、修理中間報告をしましたが、そのまとめです。
 
状況 200Vコンセントに接続すると、POWER,FAULT,CHARGINGの3つのラン
   プが点灯し、2秒程度でPOWERのみの点灯になる(他の2つは消灯する)。
   その後車両に接続しても充電を開始しない。
原因 充電ケーブル4芯のうち、車両と通信を行う線の断線
   (ランプ点灯の遷移は正常でした)
 
裏蓋はネジ8本を外して、温めながらマイナスドライバでこじ開けたら外れました。
それ程熱くする必要はなさそうです。
参考サイト
 https://www.isola-japan.com/wp2/2019/12/19/アウトランダーphevの純正200v充電ケーブルを改造して/
開けたところです。ひと目でわかる断線、焼損はありません。ただ、画面右側に黒く変
色したケーブルが見えます。
 
200Vコンセント側、車両側ケーブル出口のネジを外して防水キャップをズラしたら、
ケーブルが酷くクビレていました。
ケーブルの導通をチェックしたら、車両と通信を行う線が断線しています。
クビレが怪しいですので、外側の被覆を剥がして該当の芯線に針を刺して導通を
チェックしたところ、やはりクビレ部分で断線していました。
念の為他の芯線も確認。約50芯のうち5芯しか繋がっていない線がありました。アース
線ではありません。よく焼き切れなかったものです。
クビレ部分で切断して、元のように被覆を剥がして端子を圧着して復旧。
 
気になるのがケーブルの変色です。被覆が黒ずんで一部が溶けています。
ネットではこの部分の焼損が見受けられます。
 https://minkara.carview.co.jp/userid/3035163/blog/45131477
 https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000452195/SortID=22061299/ImageID=3465318/
 https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000452195/SortID=22061299/ImageID=3328578/
念の為そのまま蓋をして充電。該当部分がかなり熱くなります。リレー直近のケース
外側が外気温より15~20度高い印象です。
ここは200V15AをON/OFFするリレーです。
配線を抜いてみると、端子が一つだけ変色しています。この端子に接続するケーブル
の差込が緩かったのかと、端子を磨いて差し込みをきつく調整しましたが、発熱は変
わりません。
ケーブルの被覆が溶けていますので、「ひょっとしてケーブルの圧着部分?」と、プラ
スチックカバーを破壊(熱でボロボロでした)して確認。
圧着端子が芯線を締め付けていますが、緩い印象です。圧着端子をドライバーで少し
緩めたら、綺麗に抜けました。圧着時にありがちな芯線のツブレ、変形がみえません。
この圧着端子、プラスチックカバーの上から潰すタイプですので、若干不安ですね。
同タイプの予備がありませんでしたので、外した圧着端子を磨いて再利用。再利用で
は圧着が弱くなりますので、ポンチで叩いて、更にハンダを流し込みました。新品が見
つかったら交換します。
 
組み上げて充電してみました。発熱が少ない感じで、充電直後に蓋を開けて該当部
分を触ってみましたが、平気で触っておれる温度です。リレー本体の方が高温です。
リレーは動作時に1.7ワット消費します。密閉環境ではたったこれだけの発熱でも手で
触れる程度の熱さにはなるんですね。
 
最後に200Vコンセント側のケーブル交換です。プラグは非売品のようですので、再利
用するしかありません。
(ケーブルは切断して確認しましたが、問題ありませんでした)
3本の足のそばにあるネジ二本を外し、ケーブル側の目隠しチューブをずらしてネジ
を外し・・・ 全部3角ネジ  そこ迄こだわりますか?
中は普通のネジでした。
ケーブルは切断しましたので再利用できません。
硬く短かいケーブルで使いにくかったので、柔らかく長めのケーブルにしました。
 
 
8年目で1500回ちかく使用した充電器ですが、こんなに補修箇所があるとは思いま
せんでした。
でも、寿命を少しだけ長められたのではないかと思っています。

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