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KAKUさんのBlog

i-MiEV(M)での東京←→岡山往復(8年前の記録です) 2020-08-19 17:37:02

このレポートは、今から8年ほど前、i-MiEV(M)で東京ー岡山を往復した記録です。
このところ、このEVOCサイトで、東芝SCiBの電池温度ネタで賑わいましたね。
秋口でしたが、バッテリー温度などあまり気にすることなく750km往復できちゃうのですが、当時を振り返るのも兼ねて、こんな事例もあるよということで、参考に引っ張ってきました。
当時から8年たった現在も、バッテリー容量維持率は105%ですので、当時と同じルートを季節を選べば同じように走れることでしょう。
なお、記載した充電スポットは、8年前から現在に至るまで、すべて稼働しているようですね(充電器は変わっている場合もあります)。
(*8年前の記事なので、リンクを貼った充電場所とか、ルートとか、今となってはリンク切れもありますがご容赦を)
 
i-MiEV(M)での東京←→岡山往復 走行分析 & まとめ MMF2012参加のため、i-MiEV(M)で東京-岡山間を往復したレポートを記載しましたが、長文となってしまい、ただでさえ拙い文書に輪をかけて読み辛くなってしまいました。走行データにつきましては、ほとんど言及できませんでした。

ドライブレポート 往路編
ドライブレポート その2:復路編


HTMLタグを使って走行データを表にして見やすくしたつもりですが、スマホのみんカラアプリでは、正しく表示されない不具合もありました。

本稿は、コメントは箇条書きにし、今回の往復走行データをグラフで表現、分析してみました。

①充電ポイント間の実走行距離

・往路平均67.9km 復路平均:58.7kmと 行きは電費がよく、一充電で走った距離は10kmも多く走っていました。
・特に往路の⑥滋賀工場から尼崎の区間、⑧姫路三菱太子店→⑨水島愛アイサロンの2区間は100kmを超える距離を走りました。


②充電ポイント間の電費(一コマあたりの走行距離)


・一コマ消費で何km走るかを充電区間ごとに表しました。行きは6から8km近く走っています。
・往路の⑥滋賀工場から尼崎の区間は7.91km/コマ、⑧姫路三菱太子店→⑨水島愛アイサロンは7.63Km/コマと非常に高い値です。
・帰りは、京都までは6kmとよかったのですが、それ以降は5km台、⑨浜名湖SA→⑩牧之原SAの区間は4.16km/コマ、⑪富士川SA→⑫足柄SA区間は3.97km/コマと低いです。特に足柄SAへの区間は、登りが続いたのと、エアコン入れたためだと思います。
・電費は速度依存性もあり、平均速度データがあれば、より深い分析ができるかも、、


③充電時間(実時間)
急速充電の能力にも依存しますが、実際に充電にかかった時間を比較してみました。

・往路平均:17分13秒、復路平均:20分3秒と、往路の方が時間が少ないです。
・総充電時間ですが、往路:2時間52分に対して、復路は4時間0分でした。1時間も違いました。回数が2回ほど多いのと、高速走行による充電時間が長くなったことが差の要因です。

④1kWh充電されるのに要した時間(50kW換算)
充電時間は充電量に比例しますので、1kWhあたりの時間を算出して比較してみました。なお、急速充電器の能力が異なるため、20KWタイプ、30kWタイプは、それそれ 20/50、30/50を乗じて、50kW換算して比較しました。

・吹田SAは蓄電タイプの特殊な充電器で十分に蓄電されていなかった不運があり、能力を十分発揮されていなかったので、この場所のデータは省いて考えます。
・行きの充電速度はとても安定している。帰りは滋賀工場までは安定していましたが、その後はバッテリーへ負担がかかってきたのか、高速道路で高速走行(急放電)、急速充電を繰り返したためか、充電に時間がかかるようになっています。
・御在所SAでその兆しが始まりました。このSAで2時間仮眠して出発したので、その後の上郷SAでは復活しています。
・連続高速走行して充電を行った牧之原SA、富士川SA、足柄SAは、充電時間が倍となってしまいました。

「ドライブレポートその2 復路編」に記載した内容と重複しますが、尻切れトンボの感が否めないので、まとめを追加しました。

◎まとめ

・MMF2012というイベントのお陰で、ひとつの目標(いつかは東京-大阪往復するぞ!)をクリアするどころか、一気に岡山まで往復できました。

・ほぼ4日間、1500kmを単独で走り倒しましたが、MMF2012に集う皆様、みんカラ仲間のおかげさまで道中楽しくドライブを満喫しました。 

・意外と意外、疲れは感じなかったのです。ホントです。
・スムーズな発進、トルクを生かしたきびきびとしたアクセルワークでストレスのないドライブができたこと。振動がなく、音も静かなEV効果のおかげでしょうか。

・実家が関西にあるという、精神的な面もあると思いますが、大阪ぐらいは、Mグレードでも、割かし気軽に(!?)に往復できると考えていいと思います。
・気軽にというのは、思い立ったらいつでも言う意味ですね。24時間の充電スポットをつなげていけるのですから。ただし、時間こそ、はかかりますが、、、^^; 

・i-MiEV Mグレードは、比較的近場の利用を想定したユーザをターゲットに、値ごろ感を出して、リリースされた戦略的なEVだと認識しています。
 ですが、近場どころか、急速充電を何度も繰り返して700kmを超える距離を一気に走る実力を持っていることも実感しました。

・下道走行では、充電の状況も変わることも無い、当然、走行性能が低下することもなく、非常に完成されたEVです。

・高速走行においても、安定した走り、パワーダウンなどなく、快適に連続走行ができました。

・Mグレードでは想定していない使い方だと思うのですが、高速走行を連続すると、充電時間がだんだんと長くなってしまうことを実体験しました。
・しかし、30分で85%~90%程度の充電率をキープできていましたので、今回の走行パターン内では、大きな問題とは感じてはいません。
・上位グレードのGだと、連続した高速走行時でも、急速充電の時間が長くなることは聞いたことのないので、コスト優先したMグレードの特徴だと思います。

・高速道路の各SAに急速充電器が網羅され、さらに過酷な使い方をすると、新たな課題が出てくるのかもしれません。
・そのようなインフラが整う前に、Mグレードにおいても、コストアップすることなく、急速充電の早い特徴を損なうことのない耐久性のあるEV開発を進めてほしいものです。


以下、参考までに、今回の往復ドライブで記録した全データです。
■往路のデータ

*MMF会場玉島モータプールまでの13.5kmは復路の①中央卸売市場までの走行距離に含む

■復路のデータ


 *の色が着いたところは推定値、データがないため不明なところ。

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