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たぼとさんのBlog

接近音 2019-02-25 18:05:46

アイミーブに乗り始めて2年になりますが、どうもあの「ウィーン」という接近音が好きになれません。結構車内にも聞こえてくるので切ってしまうのですが、切ってしまうと住宅街などで道の真ん中を歩いている歩行者に、背後からかなりの距離に迫っても全く気づいてもらえない時があります。

向こうにしてみればすぐ背中の後ろにいつの間にか車が音もなく近寄って着いてきているわけですから、気づいたときには結構びっくりさせてしまいます。それも本意ではないので、やはり音は必要だと思うのですが、あの接近音も何か違う気がするのですよ。そもそも歩行者が完全に油断しているような生活道路では、車は歩行者に「注意」「警告」するような音を出すこと自体おかしいのではないかと。ましてや「威嚇」するなど言語道断です。

理想の接近音というのは、ドライバーにとっても歩行者にとっても不快な音ではなく、歩行者の注意をひきつつも驚かせたり威圧感を感じさせたりすることなく、ちいさな音に気付いてふと後ろを見ると車がいて「あら邪魔だったわね」と微笑みつつ道を譲ってもらった横をドライバーが挨拶しながらゆっくり通りすぎていく、そんな場を作れるような音であるべきだと思うのです。

そんな音をずっと考えていたのですが、ついに答えにたどり着きました。その音は「エレクトリカルパレード」の曲です。想像してみて下さい。住宅街を家路に急いでいると、後ろから微かな音であのメロディが聞こえてくるのです。振り返ると車が。脇に寄りたくもなるでしょう。その脇を手を挙げて挨拶しながらゆっくりと通過していったら、手を振り返してしまいたくなりませんか?なりませんか。

このメロディをごく小さい音で、車の鼻先で鳴らすスイッチをハンドルに付けて、前方に歩行者を見つけた時だけONにすればいいのです。ほとんど休符がなく、無限ループできることもポイントが高い。

まぁEVに限らず、生活道路での車と歩行者はそもそもこういう関係であるべきなのではないかと思いますが、ガソリン車はこういう選択肢がとれないですよね。


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