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KAKUさんのBlog

ZE1リーフ 長距離走行におけるSOHの挙動 2018-11-24 17:37:46

ZE1リーフ 長距離走行におけるSOHの挙動

前回、気仙沼往復でのバッテリー温度について記事にしましたが、今回はSOHの挙動について記します。

出発時97.80%、1000km走行後の帰宅時には97.77%と0.03%低下しました。約2日ちょっとの間でしたので、一日あたり0.01%~0.015%低下となります。
最近は一日あたり0.005%ずつの低下と落着いていましたが、今回の1000km走行期間中は倍ほどになっていたことになります。
そして、特に往路ですが、MAX30℃とバッテリー温度を上昇させなかったにもかかわらず、SOHの低下の割合が大きくなっていたので、温度だけでなく走行距離もSOHに影響があるということがわかりました。

過去のデータを振り返ると、9月関西往復した際の低下量は3日で0.1%弱でした。その当時、普段は、一日当たり0.01%と、今よりも大きく、関西往復ロングの低下は、その2~3倍という状況でした。気温は残暑厳しい折でしたので、バッテリー温度の上昇が大きく、温度がSOHの低下に支配的であると思い込んでおりました。

しかし、今回の気仙沼往復により、温度だけでなく、走行距離も影響することがはっきりしました。ただし、350km超/日とかなり長距離を走った場合に限りそうです。

改めてSOHの推移を示します。10・29事件(98%の怪)の異常なSOHの低下を除いて、なだらかなに落ち続けています。関西往復時は変化度合いが大きくなっていることが分かります。しかし、その後10/22に河口湖まで200km走りましたが、SOHの変化率に特段変化はありません。 200km程度なら距離に関係ないようです。

そして、今回の11/15夜~11/18明けの気仙沼往復は、SOHの変化がほとんどわからないように見えますが、拡大してみると変化率が大きくなっているのが分かります。

■MyリーフのSOHの推移
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次のグラフが気仙沼往復した日前後を拡大したグラフです。
一日あたり0.005%低下だったのが、0.0117%/日と約倍の変化に増えています。
行きの11/16と、帰りの11/17だけを比べてみると、変化率は16日のほうが大きいように見えますが、スタート時はすでに97.79%に近い値であったと思われますので、行きと帰りで変化率が特段違うということではないようです。

■11/17前後1WのSOHの推移
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行きと帰りのバッテリーの状況について、ご覧のように、行きは30℃程度以下、帰りは45℃まで上昇していたようですが、行きと帰りでSOHの変化に差はないということです。

1000kmとほぼ同じ距離を走っていた9月の関西関東往復においても、同じようなグラフを作ってみました。劣化の割合は普段が0.01%だったのが、関西関東往復時は0.03%と3倍です。気仙沼と違うのは、気温が高く、バッテリー温度が45度以上続いたのが1日以上あり、比較的長い時間高温にさらされていたようです。一旦30℃近く(当時の気温程度)まで下がってはいるものの、帰りもすぐに40℃越えの状態となっているのが今回の様子と違います。

■気仙沼往復のSOH、バッテリー温度推移
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■9月に関西往復したときのSOH、バッテリー温度推移
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今回のデータと、これまでの関西関東往復したときなどの走行データ、から言えるのは、
①基本、SOHは走っても走らなくても低下し、その量は一日あたり0.005%程度である。

②一日200kmくらいのセミロングなら、SOHの低下の割合を促進させることはない。

③一回の走行距離が350~400km以上走るとSOHの低下率が大きくなるようだ。 その低下率の増え方は普段の約2倍程度である。

④バッテリーの温度が50℃程度(10セグ)になっても、その状態が続かず短期間であれば、SOHの低下を促進することはないようだ。

⑤ただし、夏場や長時間(1日半くらい?)高温の状態にさらされると、SOHの低下率が高くなり、普段の3倍近く劣化が促進される。

ということでしょうか。


今年の暮れにも寒い時期に関西関東往復します。さらなるデータが蓄積されるので、上記仮説が正しいかどうか検証します。



おまけ

■気仙沼へ向かって出発時、満充電のインパネ&LeafSpy画面

 電費が悪いので、満充電で283kmとだいぶ下がってきました^^; 満充電時のGIDsは495です。

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