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KAKUさんのBlog

40kWhリーフ、QC30分の充電量、バッテリー温度上昇について  2018-09-13 22:12:35

40KWリーフ、QC30分の充電量、バッテリー温度上昇について 40kWhリーフは、エネルギー密度が上がったおかげで航続距離が400kmと格段に増えたのですが、そのトレードオフで、バッテリー温度が上昇しやすくなりました。
冷却機構が必須とも思われるのですが、メーカーにとっては限られたコスト内におさめるべく苦渋の選択?優先順位の判断?で非搭載を決めたのでしょう。
ユーザーとしては非常に残念なことではありますが、、、、。

昨日あたりから、かなり涼しくなりましたが、このリーフの”バッテリーあっちっち問題”は、来年の夏まで、多少なりとも影を潜めることになるでしょう。

で、私も40kWhオーナーになりましたので、QCによって一回の充電でどれだけ充電されるか。また、バッテリー温度がどれくらい上昇するのか客観的な数値を知りたく、今回探ってみました。

ツールはおなじみのLeafSpyです。対象のQCは、下記の3種類。5回分です。
1.44kW日産製QC(おなじみ細長いタイプ)  2回 
2.30kW東光高岳製QC(道の駅によくあるタイプ)1回
3.20kW東光高岳製QC(コンビニによくあるタイプ)2回

結論から記しますと、30分充電で、上昇温度、電力量は次のようになりました。
 44kW  13~16℃ 充電量   15~17kWh
 30kW  8℃    充電量   12.5kW
 20kW  4~4.5℃  充電量  約8kW


外気温が35℃だったら、一回の充電で+16℃つまり、51℃となります。
これでは、レッドゾーン手前、あるいはレットゾーン入りになるのは必須であることが分かりました。
なお、LeafSpyの温度と40kWhリーフインパネの温度計の関係は未確認です。24kWhリーフでは52℃で10セグ、レッドゾーン一歩手前でした。

まだ、1回2回のデータなので、場合によってはこれ以下にもなるだろうし、多少は上ぶれするかもしれません。また、高速道路などに設置されている50kWのQCでは、もう少し充電できるかもしれませんが、きっと温度は上がる事でしょう。

以下、詳細データです。
上記5回分の充電記録ですが、各種QC別の、LeafSpyのSOCとバッテリー温度(最大値)との関係です。
なお、SOCとはインパネ充電率ではありません。対応を取る必要がありますが、SOC97%でインパネ100%、SOC50%でインパネ44%は確認済みです。途中のデータは今回は割愛させてください。

赤、オレンジが44kW、青が30kW、緑,緑白が20kWです。30kW、20kWのQCは、充電量に比例して温度が上がります。しかし、QC能力によって充電量による温度の上がり方(傾き)に違いがはっきりと出ています。44kWと高出力になるほど、温度が上がりやすくなっています。
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横軸がSOCだと良く判らないので、充電量(kWh)としてみました。明らかに、能力別に傾きが違いますね。ちなみに44kWは2回分ありますが、その2回の差が2kWhほどあります。皆さんご存知の通り充電率が上がってくると充電速度が落ちるので、スタード時の充電率の差ですね。

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ちなみに、24kWリーフでも同じようなまとめをしていました。こちら↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/247335/blog/36846985/
これによると、30分充電で8℃くらい上昇していました。

24kWhリーフの1回の充電量は、いいコンディション(10→80%など)のときで、14~5kWhくらいが最高でしたが、バッテリーが実質1.8倍くらい増大したにもかかわらず30分で入る電力量は17kWhと、少し増えたくらいです。14kWhから17kWhになる比でいくと、温度上昇は精々12℃くらいで収まるはずですが、上記のとおり16℃上昇と、明らかにあったまりやすくなっていることがわかります。
あと、予想していたことですが、20kWのQCで時間をかけて、たとえば1時間行うと、20kWh近く充電できる算段となります(→16kWhの間違いです)。しかし、上昇温度は7~8℃程度と見込まれ、44kWで30分して17kWhしかはいらないのに16℃上昇となるので、20kWQCでは温度上昇がしにくいことも明確になりました。

バッテリーのためには、20kWのQCで気長に充電するのがいいということです。

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