GOLD STOREHOUSEさんのBlog
電気自動車のバッテリーはやっぱり劣化するんだなぁ~と実感。 2013-06-10 15:58:49
よっさん氏の呼びかけ(?)で、自動車車両が通行できる日本最高所の車道峠の「大弛峠(おおだるみとうげ)」へ向かいました。
大弛峠(おおだるみとうげ)は、山梨県山梨市と長野県南佐久郡川上村の境にある峠です。
今回の参加者は
1:よっさん氏(i-MiEV 2011年型)
2:y-hattさん(代車のminicab-MiEV 10.5Kw型!)
3:yasさん(リーフ MC前型)
4:cocoさん(リーフ MC前型)
5:GOLD STOREHOUSE(i-MiEV 2010年型)
と言う面子です。
cocoさんのみ長野県川上村側から登頂、残り4人(4台)は山梨県側から登頂しました。
山梨組は直近の急速充電器が設置されている「関東三菱 甲府店」へ集合しました。
(集合せざるをえないのですがw)
本来の目的は「大弛峠登頂アタック」なのですが、仕様は近いが走行距離の異なるi-MiEVが揃ったので「バッテリーってどんだけ劣化してんの?」テストが発生しました。
今回はよっさん氏のi-MiEVと自分のi-MiEVについて書きます。
よっさん氏のi-MiEVは2011年2月納車で総走行距離は約36,000Kmです。
対する自分のi-MiEVは2010年6月末納車で総走行距離は約73,000Kmです。
急速充電頻度ですが、よっさん氏は土日位との事、自分は週5日位です。
今回甲府店さんにて2台とも満充電(100%)を行いました。
先ず急速充電を2回行いました。
両車両とも「充電率95%」で充電停止。急速充電器にて再充電をスタートしても充電しませんでした。
その後、200Vによる倍速充電を行いました。
その際、よっさん氏所有の「POWER METER」を御借りして「残5%」がどの位の電気量か測った所
「0.45Kw/h」で充電が完了しました。
ちなみによっさん氏は同じ「残5%」でも1.53kw/h充電しました....
この違いでもすでに怪しさが爆発してます。
そして「よっさん氏~y-hattさん~自分~yasさん」という順番で1列で走行開始。
市内では交通量も多く、間に他の車両が入ったり、信号で停止したりしました。
林道に入れば後続車もほとんどいなく、4台共同じ速度で1列で上がっていきました。
15Km手前の琴川ダム(標高約1,458m)にてy-hattさんのminicab-MiEV(10.5Kw)が電池残量を計算すると登れないと判断して登頂中止、駐車場に停めさせて頂きyasさんのリーフへ同乗後、登頂再開しました。
この時の自分のi-MiEVのインパネ、残り5セグ・残距離計27kmを示してます。
残りの距離だけ考えれば行けそうですが、ここから未だ1,000m以上も上がるのです。
琴川ダム出発後すぐに反対側から峠アタックしていたcocoさんと遭遇、登頂成功後頂上で待っていたそうなのですが、諸事情により下って来られたとの事。
「山頂付近は登山客の路上駐車が2~300mあり、片側通行状態なので、電欠など途中で停まると大変」とのアドバイスを頂き御別れしました。
さて、ここからは車順を入れ替えて
自分~よっさん氏~yasさん
で登りました。
登りがきつくなったり、なだらかになったりとする道路をパワーメーターのECOのEを目安に登りました。
エコエコ運転(ストレス運転とも言う...)を続けましたが、インパネの残距離計とカーナビの残距離計がついに逆転、「行けるとこまで行く」で登り続けついに電流計が0セグ、残距離計が「1km」になった所で路肩の退避所へ停車しました。
頂上までまだ5kmもあります。
で、
同じく走行していたよっさん氏はと言うと...
「まだ4セグ残ってるよ!」
「なに~~~~」(心の声ですよ)
ほんとに4セグ残ってます。。。
殆ど同じ条件で登ったに4セグも差が出ました。
はい「元々の充電量が自分のi-MiEVの方が少なかった」と言う事です。
同じ「100%充電」の表示でも「充電されている電気量が違う」事が判りました。
つまり「約73,000km走ったi-MiEVのバッテリー」は「約36,000km走ったi-MiEVのバッテリー」より充電出来る電気量が少ない=劣化しているという事だと思います。
で、そのあと。
自分のi-MiEVは退避所の邪魔にならない所に寄せて駐車、バイバイして自分はよっさん氏のi-MiEV、兄殿はyasさんのリーフに乗せて頂き登頂再開。
バッテリー残量に余裕のあるよっさん号は先刻までのエコエコ運転から一転、気持ち良く駆け上ります。
このトルク・パワー、それなりの速度で登っているのに窓からは鳥のさえずりが聞こえるEVならではの走りを再認識しました。
で、
よっさん号、yas号の2台が登頂成功しました。
その時のよっさん号の残電気量は未だ2セグもありましたとさ。(結構イイ勢いで登ったのですが)
山頂の標高は約2,367mで、車でここより高い所は富士山の新五合目(約2,400m)のみです。
山頂には、
残雪。
桜が咲いていました。
この林道、山梨県側からは下から山頂までアスファルト舗装がされているのですが、山頂を境に(つまり県を境に)未舗装となり、長野県側はご覧のありさまです。
此方側からアタックされたcocoさん...本当にお疲れ様でした!!!
自分のi-MiEVでは絶対無理ですね。
この後、来た道を戻り途中で車を回収、下りは回生で発電しながら下山しました。
道の駅で軽く食事の後、再び関東三菱甲府店にて3台とも充電させて頂き帰路へつきました。
今回の結果は結構ショックでした。「行ける所が行けなくなる」のですから。
「バッテリーは劣化するもの」と理解をしていても、この様に体験してしまうとね...
ガソリン車の場合で考えたら、走れば走るほどガソリンタンクがちっちゃくなるって事ですよ!
10万キロ走ったらどうなっちゃうんでしょうか???