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こじたんさんのBlog

新型プリウスPHVの憂鬱 2016-03-08 22:17:11

私のファーストカーはプリウスPHVです。

最近、カー雑誌などでも新型の噂が増えてきて、スクープ画像なども出始めています。

そうした記事では、バッテリ容量が増えて走行距離がぐっと増えると書かれており、少なくともアウトランダーPHEVくらいのEV走行が出来るようになると予想されています。

 

私はというと、PHVに乗るようになってEV走行の面白さに気づき、セカンドカーにi-MiEV初期型を中古で買ったところ、EVにすっかりハマってしまい、週末のドライブとなれば遠くであろうがi-MiEVの出番という感じになってしまい、今となってはEVをファーストカーにすれば良かったと思うことしきり(笑)

 

EVメインになってくると、やっぱり気になるのはEVインフラで、PHVの時も充電器がある場所を探して買い物や食事に行ったりしていましたが、EVではそれが必須条件に近い物となります。

幸いなことに、この数年で急速充電のインフラ整備は急速に進み、高速道路を使った移動も私の行動範囲では困ることが殆どありません。もちろん充電渋滞に遭うことは皆無ではないですが。

 

さて、新型プリウスPHVに戻りますが、現行型は4.4kWの電池容量でカタログ26.4KmのEV走行が可能です。

これを60Km以上に伸ばそうと思えば、10〜12kW程度の電池を積む必要があります。

さて、急速充電ポートはどうなるでしょうかね?

 

GAZOOのHPに現行PHVとMIRAIのチーフエンジニア、田中義和氏のインタビュー記事があります。

 

読んだことある方もいらっしゃると思いますが、プリウスPHVは量産車でハイブリッドだから、電力インフラに負荷をかけない為に急速充電ポートをコストを掛けてまで付けなかった、といった開発秘話が書かれています。

この記事、全般に「なるほど」と思わせ、プリウスPHVが考え抜かれて作られたのだと納得出来る記事で、乗っている私も田中氏の言っていることには概ね共感できるものがあります。

この記事を読むと、新型プリウスPHVにも急速充電ポートは付かないのかな?という感じを受けますよね。

 

さて、作り手側が考え抜いた新商品ですが、販売した結果は惨敗です。当初計画していた年間4万台の販売目標には遠く及ばず、AKB48を使った充電プリウスの広告を打ち各販売店に試乗車を配置し販促を行っていましたが、いまやその試乗車が中古車市場に溢れている状況で、その不人気ぶりは目を覆うばかりです。

 

あれだけの販売力を持つトヨタですが、これは完全にユーザーニーズを見誤ったのではないかと思います。

私がPHVに乗って思ったのは、やっぱりEV走行の楽しさです。行動範囲を広げたり実用性を高める為のエンジン搭載は、HVベースでもEVベースのREでも否定しませんが、手軽に充電できていつでもEV走行が楽しめる事が重要だという事です。

 

上記の記事内でもモニター使用者がEV走行を楽しいと感じ、こまめに充電していたといった事が書かれていますが、これこそがPHVを買うべき理由だと私は思います。

 

そういう意味で200Vで1.5時間という普通充電時間はプリウスPHVの魅力を大幅にスポイルしていますし、そもそも自宅充電設備を設置しなければならないと言う事実が、販売現場ではこの車が敬遠される要因という話もセールスマンから聞いています。

実際、急速充電ポートを持つEV車両では自宅に充電設備を持たなくても所有できますが、プリウスPHVで家に充電器がないと普通のプリウスと同じです。

 

ようするに、気軽にEV走行が出来ない車なんです。

 

プリウスPHVには、e-connectというアプリがありまして、その中にESPOという機能で走行ごとの燃費や月間燃費やランキングなどを見る事ができます。

2月の燃費ランキングの画像を載せますので見てください。

 

 

上位の方の999.9Km/Lとはつまり、EV走行しかしていません(笑)

ちなみに2月は上位30名の方が999.9Km/Lです。冬はどうしても暖房でエンジンが掛かるのですが、春以降は暖房も使わなくなるのでもっと増えます。(私の成績も冬はガックリと燃費が落ちています)

 

 

相変わらず、長い前振りですみません(汗)

 

 

トヨタの答えはズバリ、急速充電ポート搭載でしょう。

 

 

【良い効果】

全国に多数展開されているトヨタディーラーに急速充電器が整備される(と良いなぁ)

 

【懸念】

きっと高速道路や道の駅の充電器にプリウスPHVが溢れるだろう(怖)

アウトランダーPHEVの比じゃないぞ。不人気の現行車ですら累計3万台位は売れている。

 

【疑念】

トヨタの急速充電器はNCSで使えるのだろうか?まさかのG-station認証のみ?

そんなヒドイ事しないよね、トヨタさん?

 

【期待】

きっとトヨタは、私たち電動車両ユーザーにとって最良の答えを用意してくれるだろう。

 

答えは年内にわかるでしょう。

 


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