こじたんさんのBlog
NECの大規模設置充電器(1) 2016-02-11 23:51:36
書こうか書くまいか悩みましたが、やっぱりオカシイと思うので書く事にしました。
クラブ方々のオフ会で、現象把握されたピエリやアリオのNEC充電器の件です。
どうにも腑に落ちないので、私の個人的な伝手を使って色々と調べてもらい情報を集めましたが、話を聞くにつけ、どう考えても私たちEVオーナーや社会のメリットになりませんし、国のEVやPHVを普及促進するという政策の趣旨に反すると思うので、経済産業省へ問い合わせをしたいと思います。
現在解っているのは、
1.東芝SCiB電池車が特定の施設で充電できない事。
2.ミニキャブ系はケーブル届かない事。
3.大量に設置されているが、一度に充電できる台数に制限がある。
という事が明らかになりました。
1と2については、ここには書けない情報もつかんでおり、なぜ充電できる施設と出来ない施設があるかの原因もわかっています。大まかに、10月前後以降に設置された施設ではSCiBは充電できないはずです。(詳細は書けません)
これについては、よこよこさんがNECに連絡してくださったのですが、その後NECと三菱で話し合って対応を協議しているとの事でした。
わたしの調べでも両者の話し合いは事実のようで、ある場所へ両者呼び出されて協議を進めたと。
一説には早期の幕引きをしようとしているらしいです。いい方は悪いですが、補助金取り消しを恐れて、もみ消そうとしていると。(ここは未確認の噂レベルです)
次に3の問題ですが、この設備設置は経済産業省の「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」の補助金を使用しています。
私もそうですが、皆さんの中にもこの補助金で自宅に充電器を設置したり、あるいは補助金で設置された充電器の恩恵に預かっていると思います。26年補正予算は、なんと300億円もの巨額予算であり、この1年ほどで充電インフラが急速に充実した理由です。政府の政策が本気で短期間のインフラ整備を目指したことがわかります。
私の家はプリウスPHVを購入した時に、トヨタホーム製の充電器を補助金利用し設置しました。本体と工事で23万円ほどです。補助金は本体の半額と工事費5万円で16万円ほどでした。
補助金があって本当に助かりましたし、PHV購入の一助になったことも事実です。
さて、ここで問題です。アリオとかに設置されている、このNECの充電器の本体1台いくらと思いますか?
正解は、、、
¥800,000−
!!!
青いのはただの鉄のポールです。充電器本体の側は矢崎のイエスタのOEMで中身の基板などはNEC製らしいです。
イエスタは16万円ほどの充電器ですが、鉄の棒が60万円くらいするのでしょうか????!!!!
「ゴホン、、」落ち着いて計算しましょう。
ピエリ守山の例ですと、設置が63台です。80万円×63=5,040万円です。
さて、一度に充電できるのは13台ですから、残りの50台は充電設備としては無いのと同じです。
そこにあるのは電気が流れない機械です。我々ユーザーには無用の長物です。
さて、本体63台の設置費用を5,040万円を実際に使用できる13台で割りますと、、、
なんと、1台あたり388万円です!!
普通充電器ですよ。この価格には工事費と課金機は含まれていません。
下記に、補助金対象の充電器が記載されています。日本電気のH02Wがこの充電器です。
http://www.cev-pc.or.jp/hojo/pdf/h26/h26_hosei_jougen_meigara.pdf
各メーカーの急速充電器も記載されていますから、価格を比べてみてください。
先に工事費や課金機は別と書きました。工事費は下記に補助金が出ています。
http://www.cev-pc.or.jp/hojo/pdf/h26/h26_hosei_jougen_kouji.pdf
多分、第2の事業でしょうから、その列をみてください。
設置費用とか電気工事費用とか分かれて書かれていますが、簡単です。一番下をみてください。
設置費用全体の上限額が記載されてます。
1台あたり305万です。もっとも、注記に複数設置は別途審査とありますので満額認められたかは不明です。
でも、63台ですからね。もしも305万が認められれば、工事費は2億円弱!!ですよ。
100万だったとしても6千3百マンです!!!??
すみません、興奮してしまいました(笑)
おちついて計算しましょう。
本体が半額補助として、2,520万円
工事費が仮に1台あたり100万円として、6,300万円
補助金の合計は8、820万円です。
要約すると、、、、
8,820万円の補助金(税金)を使って、
普通充電器を13台設置しました。
1台あたり678万円補助してもらいました♪♪
みなさん、これって許せますか?
私はどうしても許せません。
補助金の不正受給にはあたらないのでしょうか?
ものすごく疑問です。
NECやセブンアンドアイのような大企業が
やるような事なのでしょうか?
本当に本当に疑問です。
私の個人的な意見です。未確認のデータも含まれていますが、考え方は大きくは外れていないはずです。
情報源の方へ迷惑かけられないので、細かいことは書けません。
でも、皆さんの中で、おなじような疑問を持たれた方がいらっしゃいましたら、経済産業省でもNEVでもどこでも良いので、問題が無いのか問い合わせて欲しいです。
http://www.meti.go.jp/intro/consult/consult_01.html
http://cev-pc.or.jp/hojo/hosei_contact.html
63台も水増し設置せず、通常の方法で13台設置すれば、その差額で他の公共の場所やEVオーナーの自宅にも補助金で生きた充電器が設置できたかもしれません。血税からの300億円もの予算は、期限を待たず昨年11月30日をもって終了し、28年度の充電インフラ補助予算は25億円で第3の事業(マンション等の、集合住宅や月極駐車場、企業の従業員駐車場など)のみが対象とされており、業界内の一部では、再びこのNECの方式であっという間に補助金が使い果たされるだろうと噂されているそうです。