HOME > ブログ

KarlさんのBlog

e-up! は軽快な大衆車ながら工夫が光る 2015-02-05 08:05:58

くまさん、night−さん、よっさん、GOLD STOREHOUSEさんも既に試乗された Volkswagen e-up! に乗ってきました。


外装は今のところ白のみですが、今後の反響で他の色も出る余地はあるとか。4ドアですが、後部ドアの窓は殆ど開きません。外側にずらして換気出来る程度です。


200V充電口は、BMW i3と同様にフロント・フードの中にあり、ケーブルを繋いだままフードを閉めることができます。

急速充電口は、右後ろのリッドを開けると鍵付きキャップが付いた状態で現れます。試乗車は封印がされており、今は急速充電は使わないようにと書かれています。急速充電器との通信の設定に時間がかかっているようで、それが日本国内での発売の度重なる延期の原因との情報があります。在来の急速充電器は e-up! の登場を想定していませんし、チャデモ規格は色々と面倒があるようです。


車内に入ると、天井のクリアランスも良く、スクエアな窓の大きさとも相俟って、視界は良好です。私は他社のHVなどのように「囲まれ感」の強い、特に斜め後方視界の悪いクルマは苦手です。レシプロ時代の戦闘機パイロットが、密閉型キャノピーを嫌ったことが分かる気がします。

走行モードはDのほかBもあり、EV乗りなら直ぐに慣れるものです。変わっているのは、
1. DとBのモードはシフトレバーを手前に引くことで交互に選択されます。Bと言うポジションはありません。
2. 回生はシフトレバーを左右に押すことで切り替わり、デフォルトは中くらい、強くすると「+」、弱くすると「ー」の空走となります。3段階です。

さらにもう一段回生が強いのがBモードで、これを加えると回生は4段階あることになります。これだと、アクセルオフで完全停止まで行き、i3と同じような感覚です。「D+」だとi-MiEVのBモード位の感じでした。

走り出すと、遮音性などは普及車レベルでリーフには及びませんが、見切りが良く明るい室内で、周囲がよく見えて軽快な感覚を楽しめます。そして、揺れはドイツ車らしい「上下動」が中心の、車体剛性とサスの熟成を思わせるものです。

クリーピングは内燃版と同様にありませんが、停止状態でアクセルペダルをチョンと押すとクリーピングがオンになる設定もユニークでした。クリーピングの無いクルマは、ややもするとアクセルをグッと踏まないと動き出さず、低速での発進に気を遣うものですが、このクリーピングオンは渋滞時など、便利な機能でしょう。


▲ページの先頭へ