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GOLD STOREHOUSEさんのBlog

CEATEC JAPAN 2014 レポート その1 2014-10-08 21:06:35

夜勤明けに幕張メッセで開催されている「CEATEC(シーテック) JAPAN 2014」へi-MiEVで兄殿と行ってきました。

シーテックには3回目の来場となります。

2012年は発表されたばかりのミニキャブミーブ・トラックを見に行きました(そうしたらアウトランダーPHEVがサプライズ(こっそり)一般初公開されていてビックリしました。)

2013年は大きな会場の面積を使っての日産の自動運転技術のデモンストレーション、ホンダのユニキャブ試乗会等々、ありました。

で、

今年、2014年ですが個人的には自動車業界の勢いが落ちて来たかな〜と思いました。

今回、自動車メーカーで参加されていたのは「トヨタ自動車」「ホンダ」「マツダ」の3社でした。

まずは自動車メーカー系ブースから。

入って最初に目に入ったマツダブース。

赤色の(ここ重要)新型デミオとアクセラがあります。


アクセラは自動運転の実証実験車両で、映像ではラグナ・セカを自動で走行するシーンが流れていました。

と、目を横にやりますと...


ずら~っと並ぶホンダのUNI-CAB(ユニキャブ)です。

何やら準備中でしたが、案内の看板等が無かったので説明員さんにお聞きすると

「申し訳ありませんが、御試乗は明日からとなります。」

との事でした。

え~、それは残念。


昨年のシーテックでは試乗させて頂きましたが、乗って見るとまるで2輪車を操縦するような体重移動で動くので、面白く不思議な体験でした。

昨年とは外観に違いがあり、電源オフの時には補助スタンドなしでも自立する様になっていたり、シート形状が大きくなっていたりと進化(?)していました。


ちなみに、2013年型はこの様な形状でした。

で、ホンダのメインブースです。


なんかすんごいデザインされたブースです。

今年はFCVメインと展示との事です。

中に入ると....

ん?

一瞬「ナニコレ」的な物があります。

実はこれ、後ろの水素発生装置から車に水素が送られ、走ると水が出てきますよと言うデモンストレーション装置なのですが...

様はデモの最後に2体の小便小僧から水が出てくる演出なのです。

このデモはお客さん参加型、運転席(?)に座ってアクセルを踏むとデモが始まり、ハンドルにあるボタンを押すと水が出るという流れになってます。

と言うワケで...

参加させて頂きました!


コクピットからはこの様にお客さんと目が合いまくりです。

足元にはペダル、ダクトからは風が出てきたりしました。

インパネにはこんなカンジのディスプレイがあり、デモと連動して数値が変わったりします。

今回の本当の(!)目玉はこちら。

パッケージ型の「スマート水素ステーション」です。

先日、さいたま市のごみ焼却場に設置された物と同型のディスプレイ品です。

心臓部はここ。

左側の装置で電気と水から水素を発生させるそうです。

発生した水素は筐体内のタンクへ貯蔵されます。

水素ステーションの裏側はこんなカンジです。

説明員さんに聞いた話ですと、アメリカの場合は発生させた水素を直接車に充填する事が可能だが、日本の場合法規でそれは駄目との事。

なので、ステーションにはデッカイタンクを背負わせる必要があります。

しかし、このサイズですとディーラー等にも設置する事を想定しているのでは?とお聞きした所、やはり法規の問題(安全基準がキビシイ)がネックとの事。

さいたま市に設置した物は
・焼却場の敷地内で在る為、安全距離が取り易かった。
・焼却場は発電も行っているので、水素発生用の電力を得られる(自立している)
等々、条件が揃ったともおっしゃってました。

水素の取扱いに関する法整備もこれからの課題であると感じました。

それにしれも...

何か色々な意味で「すごい!ホンダ!!!」って思いました。

お隣、トヨタブースに来ました。

昨年よりあっさりした印象を受けました。

トヨタもメインテーマはやはりFCVです。

メインステージのはコンセプトカーのFCXがど~んと展示されています。

ど~ん。

ど~ん。

写真で見た時はすごいデザインと思いましたが、実際に見ると本当スンゴイデザインと再認識しました。

リア周りはちょっとLFAっぽいかな~っとも思います。

2010年09月07日に遭遇した時の写真です。

その他、


タイヤはLSやISと同じブチジストン TURANZA ER33


FUEL CELLのオーナメント。

全てに既に刻印の入ったガラスが使われているので、ガラスの形状は市販車と変わらないと思います。


床下は一面フラットなアンダーカバーで覆われています。

写真では分かりませんが、整形射出されたパネルにも部品番号があるので、この辺りも市販車と変わらないかと思います。


後方下より見てみますが、水の排出口はいまいち分かりませんでした...

でもよ~く見ると安全弁みたいなデベソっぽいのがあります。

FCXの横には水素充填にかかせない水素スタンドがありました。

一基のお値段、オドロキの4000万円!

ちなみにガソリンスタンドの物は200万円だそうです...


水素充填ガンの詳細です。

この企画で統一との事です。

実はこの充填ガン、電気自動車の急速充電器の様に「車両~充填機械」との間で相互通信を行うそうです。

しかし、急速充電器の様な接触型ですと火花が散って「ボカン!」となりかねません。

そうならない様、通信には赤外線を利用しているとの事でした。

写真で言うと、金属の充填ノズル周りの黒いアクリルリング部分が赤外線通信ポートになっているそうです。

ちなみに....

車への充填時間は何分ですか?とお聞きすると「3分です」との事。

でもこの3分、充填時間という所がミソでして...

実際には

1.充填装置接続(1分)
2.車両側~充填機側の認証(1分)
3.充填(3分)

「な~んだ、5分なら早い」

と、思うのは早計です。

実はこのスタンド、車に充填すると自身の圧力が下がってしまうのです。

そこで加圧が始まるのですが、充填可能になるまでに7~8分かかるとの事でした。

充填作業5分 + 加圧作業7分 = 12分。

つまり、現状ですとこのスタンドでは1時間に可能な充填台数は5台と言う事になるそうです。

EVのQCが1時間2台に比べると全然マシですが。

まだ問題はあります。

現法律ですと、資格を持たない者の充填作業は出来ないそうです。

ちょっと前のガソリンと同じカンジですね。

急速充電器の様に無人で24時間放置なんてできません。

時間が経てばこの辺りも変わってくると思います。

以上、メーカー系ブースのレポートでした。

やっぱりお金持ってて余裕のある企業は違うな~っと思った次第です。



その2に続きます。。。


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