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koborakkiさんのBlog

充電時間のマナーとニーズについて 2014-02-09 09:41:08

急速充電の30分80%がEVユーザーが守るべきマナーというコンセンサスができつつあるように思えます。

しかし、急速充電のニーズには多様性があり、一様にマナーで片づけられない側面もあります。

 

急速充電する状況を必要性の高い順に大きく分けると

1.次の充電ポイントに到達するために必要な電力を充電する。

2.この先、不安だからできるだけ充電する。

3.ついでだから充電する。

4.燃料代を節約するため(PHEV)に充電する

5.家で使うため(LtoH)に充電する。

 

マナーの対象になるのは2~4のケースだと思います。

特に3、4は不要不急だからマナーの改善が求められます。

5のケースはマナーというよりもモラルの問題ですね。

 

マナーで片づけられないのが1のケースです。

現状のEVは次の充電ポイントに到達するために必要な電力量を知ることができません。

経験と勘で充電量を予想しますが、不安なので余裕が欲しくなり2のケースになってしまいがちです。

 

また、80%以上に充電しなければ次の充電ポイントに到達できない状況でも、ユーザーが確実に知る術はありません。

この場合も経験と勘で余裕を持たせたいと思っても「マナー」が障壁となる場合が考えられます。

 

そこでメーカーに要望したいのは、より正確な情報の提供です。

ナビの性能を上げて、走行条件に応じて次の充電ポイントに到達するために必要な充電量を表示できるようにしてほしい。

技術的には難しくありません。(私は自分のリーフ用に電力消費シミュレーションを作ってますから)

 

課題はニーズだと思います。

充電ポイント間の電力消費量を知って適量充電する機能。

さらに進んでナビが適切な充電量を充電器に指示する機能。

充電時間優先モード、バッテリー保護優先モードなどもあったらいいな。

 

基本的なマナーの浸透は大事ですが、急速充電が抱える問題を的確にとらえて、マナーの面からだけではなくソフトやハードの進化で利便性の向上につなげることができると思います。

合わせて、ZESPやEVSPに入っていないのに日産Dで無料充電する不心得者や、家に持ち帰るために充電するモラルの欠けたユーザーへの対応も必要だと思います。


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